農業は地球生態物理学 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

随分堅苦しい言葉だが、人に必要な食べ物、野菜や動物を工場で作るのではなく大地から得ようとするなら、関連する仕組みを知るのは当たり前のことではなかろうか。

魚も同じで、エサで早く太らせるのではなく海の仕組みを知ることが必要だろう。

自然界の理にそぐわないのが「無理」であり、人は強引に無理を押し通して来た。

最後まで無理が通るはずもなく、何処かで清算してツケを払わなければならない。

そのツケを払っているのは全人類、生き物達、地球環境とも言えるだろう。

このままツケを払い続ければどうなるか、予測出来ない人はいないが、問題はその因果に気が付いていないと言うことだ。

野人はこのブログを通して、環境、健康悪化の主因は農業にあると、その理由を明言し続けて来た。

最大の原因は多くの人が最も注目する農薬ではなく「大地の破壊」だ。

1に「破壊」、2に化学か有機に関係なく「肥料」

3に「農薬」だ。

わずか数㎝の表土がすべての循環の基点であり、陸の生き物の誕生も消滅も表土で行われている。

野人理論は学校で習う程度のごく当たり前のことばかりが連立したもの。

大地の土壌構造を破壊すれば、投入した化学、有機肥料、堆肥、農薬など、処理するものもなく、続ければ続ける程、大地も川も地下水も海も汚染されて地球は崩壊へと向かう。

日本の近海だけでなく、珊瑚の海など世界各地で既に兆候は表れている。

動植物を問わず「絶滅種」は毎年のように増え続けている。

表土の耕起の繰り返しと肥料と農薬が原因で、当たり前のように利用して来た井戸、地下水も今では大半が飲めなくなった。

日本は酷い公害に悩まされ、工業には厳しい規制がかかったが農業はそうではない。

世界中何処の国へ行っても緑豊かな平地の大半を占めるのは農地だ。

その農地が自然界とはまったく異なることは子供が見てもわかる。

子供の「何故?」と言う素朴な問いかけに道理で答えられる親はいない。

それが当たり前だという「人間の常識」がそうさせているからに他ならない。

常識がなく本能しかなかった野人は、「そんなもの絶対食わん」と子供の頃から親や教師に逆らい、山菜や木の実や魚介を追い続けていた。

その判断に確信を持ったのは数年前の事だ。


「土壌」ではなく肥料と薬剤の混合土  
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野菜工場に見える 
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人は土壌を必要としていない 

だから 同じ道理で工場でも野菜を作れる

植物の本質を知る人もいない

野菜は野菜なのだから・・

野菜は植物ではないのだろうか

人は植物なしで生きられるのか

野人の問いかけに道理で答えた人はいない