木の実がもたらす力 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

木の実は人にとって最も重要な食べ物ではなかろうかと野人は考えている。

細胞を維持し、活動のエネルギーとなるタンパク質類に対し、人が人である為に、心と知性に不可欠なものが木の実ではなかろうか。

木の実の栄養価が高いのは知られているが、そうではない。

それらは実が発芽するのに最低限必要な養分であり、人が必要とするのはそこに込められた木の生命エネルギーだ。

人の心と頭脳はそれを必要とし、季節のそれらを毎年食べることで心が豊かになり、知恵が驚異的に発達したと考えている。

野人の考えに間違いがなければ、うつやアルツハイマーなどの改善に役立つかも知れない。

そうなれば周囲も含めて多くの人達が救われるはずだ。


昨日からセファリのメンバーの風人と庭人、それにドイツから一人伊勢に来て、数日間滞在する。

その話をすると、庭人の祖父は猪や鹿や鳥、タコや貝や黒鯛などを子供の頃から捕って食べ、木の実も山で採取して食べさせてくれたと言う。

ただ、葉っぱ・・つまり野菜は「人が食うものではない」と、死ぬほど嫌いだったらしい。

90歳を過ぎても海に入ってタコや魚を捕まえ、体が衰えることもボケることもなく冴え渡り驚異的だったようだ。

庭人もその精神と技術を引き継ぎ、野人と同じような食生活を送っている。

庭には祖父が山から採って来て植えた木の実が毎年実ると言う。

庭人は、本能、思考回路共に野人に近いものを持っている。

食い意地の張った原人もタンパク質と木の実が好物、猿人はその字から言うまでもない。

クラシックマウンテン計画は実現に向けて動き出したようだ。

極端な草食感性人類の風人が「私も木の実食べて理を身につけたい~!」と言ったが・・

何事にも例外はある、無駄なことはやめたほうがいいと引導を渡した。

結局、例外を作らない為にも、今日一日かけて風人に理の基本講習をすることになった。

風人1人の為に「木の実神話」を壊すわけにはいかない。