暮らしっくパークの波紋 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

クラシックパークを中心とした集落再興の波紋はあらゆる分野に及ぶ。

各省庁、自治体、学会、教育機関、老人ホーム、養護施設、医療機関などだが、先進国と言われる日本にも人間の尊厳さえ奪われようとしている人達が多い。

貧しくても家があればまだ良いほうで、それすら得られず公園や路上で暮らしている人達だ。

政府も何とか対策を考え、簡易宿泊施設や職場の斡旋をしてはいるが困難には違いない。

それらの人達の中には一からやり直そうと覇気を持っている人も多いはず。

協生農法なら飢えることなく周年糧を得て農業としても成り立つ。

今は食べて生きるだけで精一杯なのだ。

空き家と遊休農地を斡旋、家屋の修復も自力、最低限の初期援助と貸付で再起出来るだろう。

政府や自治体がやらなければ、いづれ野人が彼らを説いて志のある者を選び、大勢率いて山へ向かおう。

自ら生きる為だから初期報酬は食べ物中心に微々たるものだが、屋根のある合宿所は楽しいだろう。

夢が無ければ人は人らしく生きては行けない。

彼らが各地で自立出来るまでは切り開いた協生農園で雇用出来るはずだ。

衣食住が無料なら貯金くらいは出来る。

週末は海岸でお特訓、山や海で生き抜く自給自足のノウハウも徹底して叩き込む。

人は食べて生きる為に働く。

お金がなくとも、人の世話にならなくとも一人でも自然界で食べて行ける自信さえ持つことが出来れば怖いものなどない。

生き物にとって一番怖いのは「飢え」なのだ。

環境を修復、常識を覆すのは余計なものを持たない彼らの底力かもしれない。