大地も海も人も養分過多 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

野人がこのブログで書き続けた「食の本質と健康」の結論は幾度か述べたが、本来の植物と塩と水の欠乏が原因で代謝不良や病気を招いている。

農薬や添加物などの化学物質が原因として敬遠されているが、それらは枝葉であり、まったく関係がないとは言わないが、はっきり答えを出す野人の思考回路からは除外されている。

何故必要なものを見失い、余計なものばかり摂るのか、その原因は人間の科学にある。

科学は研究室でミクロの世界まで極めるのが常道、純度を求める錬金術、製塩法なども同じだ。

その手法は場合によっては間違ってはいないのだが、そればかりでは全体が見えなくなる。

栄養学も同じで、栄養失調に悩まされた戦後から栄養分重視の考えが定着、農作物にもそれが持ち込まれ、有機肥料の成分を分析、手っ取り早い化学肥料が普及した。

化学肥料が悪いからと有機肥料に戻す人もいるが、成分はミネラル以外同じものだ。

そのミネラルもまた、栄養分、ビタミンに次いでクローズアップされ、多様な健康サプリが誕生した。

自然界のバランスで生かされている人間の「成分志向」はプラス思考と共に際限がない。

その結果、満足のいく答えは出たのだろうか。

健康も環境もさらに悪化しているのは全員が熟知しているはずなのだがその志向は止まらない。

急激な悪化は根本的に間違っていたとは考えないのだろうか。

成分養分志向、天然成分、抽出志向が増せば増すほど悪化の深みへとはまって行くだろう。

子供の頃から浸透した常識を覆すのは難しく、多くの産業も関わっている。

しかしそれをやらなければ先は見えている。


続く・・