長年、有機肥料、堆肥、有機野菜、微生物に取り組み、苦労している人もたくさんいるだろう。気分を害したら心からお詫びしたい。
しかし常識と習慣にとらわれず、一度循環の原点から考え直して欲しいと切に願っている。
このままでは環境だけでなく健康も悪化の一途をたどる。
野人の学問の基礎は海洋学、自然科学であり、協生農法もまた同じだ。
大地とは海底が隆起したもので、地上の動植物も海から進出、海のミネラルバランスがすべての生命を育んでいる。
いくら分析しても有機野菜が環境に優しく健康を育む道理はどうしても見つからないのだ。
違いは有機肥料に含まれるミネラルによる味の違いしかない。
有機肥料も微生物が分解すれば化学肥料とミネラルになる。
つまり化学肥料にミネラル分を加えて与えれば「有機野菜」は出来る。
だからこそ科学は昔からの手間を省いて化学肥料を生みだした、
食肉や養殖魚同様、加えるミネラルによってどのような味の野菜も自在に出来るはずだ。
異常繁殖したオニヒトデによってグレートバリアリーフは壊滅の道を進んでいる。
繁殖の原因は川や地下水から出る化学肥料成分だが有機肥料に変えても同じこと。
海を汚染させ、自然界のバランスを狂わせることに変わりない。
環境に良くないものが健康に良いはずがないのだ。
どちらの肥料も植物の細胞を短期で肥大させ、動物の食材としての植物の本質を狂わせている。
ガリレオではないが、野人の言ったことは万物の道理で、どの方向から捉えても間違ってはいない。
自然界の仕組みは驚愕するほど完全だが人はそれに気づかず生かしきれないようだ。
続く・・