うんこが語る「ウン固物語」 4 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

生で食べられる正常な細胞の野菜があれば良いのだが、人が成長に関与すれば無理だ。

流通の現状から見れば、手に入るものではないが野山には年中山菜が生えている。

山菜よりも野菜のほうが食べやすく、野菜は人が交配した最高の食材。

野菜が自力で育つ環境を整え、そこから効率よく採取する方法だけ思案すればよい。

それが答えを導く野人の方程式であり単純な思考回路だ。

迷うことなくそのように設計、そのようにして協生農園は生まれた。

肥料は入れないが、必要ないのではなく、放っておいても自然に湧いてくる。

微生物や虫や鳥達の適度なウンコで農園のバランスは保たれている。

それはあくまで表土での循環であり土中ではない。

土中にうんこは必要なく、何もないのが正常な土壌だ。

うんこや虫達の死骸の分解と循環は必ず草の根が空けた通気口の範囲で行われ、逆立ちしてもその仕組みを作ることは人間には不可能、その物理的構造にも科学は遠く及ばない。

どのような道理で草を排除、土壌を破壊するのか、確固たる理由を答えてくれた人は一人もいない。それが普通で当たり前だとしか・・

重力と降雨で土が潰れて人工肥料が土中に溜まるのは当然のことで、それは植物に必要な養分ではなく不要な成分なのだ。

草がなければ残った野菜がそれらを吸収して地上に押し出し人の体内に返って来る。


協生農法は、自然界の仕組みを学べば誰でも簡単にやれる農法で、人間ではなく虫達のうんこと密接な関係にあり、彼らとは臭い仲でもある。

そうして出来た野菜を食べ続ければうんこが硬くなることなどない。

うんこが語るのではなく、うんこからそれを学ぶということだ。

腑に落ちない人は一日中自分のうんこを見つめて考えて見ればそこに気付くだろう。

紙に見放された時はその手でウンを掴め。うん・・



 運航管理者 ムー