生命のサプリメント | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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ムカゴ
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むかご釜めし
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シマラッキョ~
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生命のサプリメントとは読んで字の如く、生命を育み代謝機能を正常に戻すサプリメントのことだ。野人はサプリなど飲んだことはないから先ほどこの名を付けた。サイズもサプリと同じようなものだが、違いは「自然界」が生んだ完全なるものと言うことだ。

その一つは海水をそのまま煮詰めて作った塩で、生命を生んだミネラルバランスがとれている。後の二つは生きたサプリでムカゴとシマラッキョウだ。生命力が凝縮され、常温でも半年以上生き延びる。カピカピになっても生きている優れものだ。その意味では種やナッツ類も同じだが、この二つは生でそのまま食べられ、薬効においても強壮作用が抜群だ。

野人は野草ガイドや講演をたまにやるが、その時に必ず持ち出すのがこのムカゴだ。山で遭難した時、ヤマイモの葉を見分けられれば絶対に命を落とすことはないと話している。夏から秋の山では、ジネンジョには必ずこのムカゴが付いている。自然薯を掘るのは無理でもムカゴを採るくらいの体力はあるはずだ。晩秋の紅葉が終わりかけた頃でも、黄色くなって朽ちかけた自然薯の葉の下にはムカゴが落ちている。真冬でもツルの名残があれば発見出来る。ピーナツ大のものを1日に3個から10個も食べれば必ず生き延びられる。人は栄養分とエネルギーばかりに目を向けるが人の体はそれほど柔ではない。何万年も野山で生き延びた遺伝子を持っている。常に食料にありつけるとは限らず何日間も食べられないことも多かった。それでも体が機能するのは生命力に他ならない。他の動物でも同じことが言える。その生命力を維持するのは生命力の凝縮された食べ物だ。しかも消化酵素を含み生食出来る。さらに小粒で携帯に便利なものがこのムカゴとシマラッキョウだった。ラッキョウの生食は辛くて食べ辛く、シマラッキョウもまた塩で軽く揉まないとやや辛みがある。ところが無肥料で大地の地力だけで自力で育ったものは辛みがまったくない。ムカゴも同じで、畑で栽培されたものよりも山と同じ環境で時間をかけて育ったものは生命力が溢れているだけでなく、食べやすく美味しい。ムカゴもシマラッキョウも生命力は土壌環境に左右される。他の野菜についても同じことが言えるようだ。

海水塩は体の代謝を正常に戻し、命あるムカゴやシマラッキョウは細胞を活性化、利尿や便通だけでなく、回復力、気力をも充実させる。それだけで何日も生き延びる忍者の兵糧丸のようなものだ。まあ生きたサプリだと思えば良い。

読者の「天地自由人」さんも同じことを書いている。ハードな旅暮らしの中で、最も効果的だったのがこの3つのようだ。人が作ったどんな薬やサプリよりも優れている。抽出成分重視の人知は生命力にまでは及ばない。思考錯誤を繰り返す科学を過信せず、思考を生命の起源にまで遡らせることも時には必要ではないだろうか。まあ論ずるよりも試してみれば誰にでもわかることだ。



天地自由人さんのブログ

伊勢神宮「神の計らい」


史上最強の携帯サプリ

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