鮮度の良い地物のカツオが手に入った。冷凍物ではどうしても生臭みが残り旨くない。血合いが真っ赤な物でないと食欲がそそられないのだ。
スライスと醤油でも良いが、今回はニンニクを庖丁で叩いて刻んで散らしたものに少々のおろしショウガ、ニンニクの芽をさっと湯通ししたものを散らしてみた。これがまた旨かった。生姜は余計だったかも知れない。次回はニンニクスライスとニンニクの生葉を刻んだものだけでやってみるか・・・
カツオのたたきと言えば、タマネギやネギやシソなどの薬味、ショウガニンニクポン酢と言うのが一般的だが、四国ではニンニクのスライスと醤油だけで食べる地域もある。野人もカツオのたたきはショウガよりもニンニク醤油のほうが合うと感じている。ショウガ醤油はアジやイワシなど青物中心に子供の頃から馴染んでいた。カツオも長年ショウガ醤油でニンニクもついでに入れていた程度だった。しかし、他に何も入れずにニンニクだけで食べて開眼した。こちらのほうが旨いのだ。片っ端から薬味を入れるとそれなりには旨いのだが、別にカツオではなくとも良いと言うくらい薬味の味が勝ってしまう。旨いカツオを食べるならカツオの味が一段と引き立つような薬味が一番。