樹木の知恵 1 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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テーマ、大地の仕組みでは地球誕生からの生物のたどった道を書き綴ってきたが、植物は、コケ類からシダ類、そのまま種を落とす裸子植物だったが、昆虫や鳥類などの動物がもたらすリン酸を得て繁栄、彼らに花粉や種を運んでもらう被子植物になった。

植物も動物も海から地上に進出した。元はすべて海の生き物でその本質は海のものと変わらない。大地も海底が隆起したもので土壌成分は海そのもの。海中に酸素を蓄え、海の食物連鎖の中心となり全ての生き物を支えてきた藻類が地上に大気を作り、さらに植物に進化して地上に進出した。そして海とまったく同じ過程で地上の全ての生き物を育んできたのだ。

植物と昆虫や動物が共生してきたのは、植物が明確な意思を持っている証拠で、花や果実は虫や鳥の為にある。虫の為に甘い蜜を生産して花粉の運搬を頼み、鳥の為に甘い果肉を生産して遺伝子の運搬を頼む。樹木にとってはどちらも欠かせない存在なのだ。花の蜜だけでなく樹液や葉を虫達の命を繋ぐ食べ物として分け与え、雨風を防ぐ住処として提供する。その虫を食べに来る鳥達に対しても住処を与え上手に生態のバランスを保っている。そうやって、実が熟した時には自分の遺伝子の運搬を鳥達に託している。海、陸を問わず、すべての生き物を生み出してコントロールしているのは紛れもなく海藻や植物であり、その領域は動物がいくらジタバタしても微動だにしない。その植物は「脳」と言う機能を持たない。しかし森羅万象の知恵を持っている。野人は地球上では最高峰にある知能だと感じている。人の知恵などは足元にも及ばないものだ。試行錯誤を繰り返す科学も医学も農業も、目の前のミクロを追究するよりもっと彼らの知恵を学んだほうが良いようだ。そうすれば、環境や健康問題などは解決の道も見えてくるだろう。高いところから難しい顔して講釈をたれず、もっと・・反省猿になりなさい。

地球上で最も長く生きられるのも植物で、樹木は藻類、植物が進化した最高峰の姿。縄文杉の祖先も藻類なのだ。地球の支配者は人間ではない。柳生一族の陰謀と言う映画があったが、このテーマも植物一族の陰謀としたほうが面白いかも知れない。

ボチボチ・・書くか。