毛は何故 てっぺんから先に逝く | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

前回、数学的な答えの出し方を書いたがそれに合わせて答えを出してみる。ホルモンの関係で男のほうがハゲやすいようだが、それはさておき、女は抜け毛、男は禿げ上がることを前提に考える。数学思考の復習だと思えば良い。こんなつまらないこと考えたくはないが仕方がないのだ。農業復興の為にはブログを書かなければならない。まあ皮膚も頭皮も大地も毛が生えるか草が生えるかの違いだけで似た様なものだ。

人の頭は元々何もつけなくても何の問題もない。「ハゲた・・」と言う結果が出れば「余計な事したか」「必要な事しなかったか」のどちらかに変わりない。自然界の生き物は元々何もしていないから人間が何かしたことになる。何をしたのか、頭に手を当てて考えればすぐにわかるだろう、幾つもないのだ。シャンプーか整髪料を毎日頭にかけている。他にはブラシとドライヤーくらいだろうが、毛がなければブラシもドライヤーも必要としないがハゲは広がってゆく。従ってこの二つは無視して構わない。小数点以下は切捨てだ。

次にシャンプーと整髪料がハゲる原因なら「何故てっぺんから禿げる?」に絞って考える。

てっぺんだけ髪がふさふさして周囲が禿げた人を見たことはないし想像すら難しい。

一般的には一番紫外線が当たるからだと言われるが、人の生存本能は一番陽の当たるてっぺんを守ろうとする。つまり生物学にも物理学にも反しているのだ。それならそれらを頭に付ける人間の「行為」しか考えられない。どのような付け方をするかだ。聞くと、看護婦として病院で入浴などの介護に関わってきた読者のぴんくさんが教えてくれた。誰よりも患者の一挙一動を観察するのが仕事なのだ。女性は幾つになってもシャンプーを手に取り伸ばして泡立てて使うが、男は「原液をそのまま頭のてっぺんに付ける」。そう言われればその通りだ。容器の口をそのまま脳天につけて「ブシュ~!」と押し出す。ポンプ式は手には出すが、やはり脳天へと持って行って「ビチャ~!」となすり付けるのだ。合理的で無精者の男は脳天でかき混ぜて伸ばすのが一番効率が良いことを本能で実施している。効率を求める狩猟本能と同じだ。毎日原液に晒される脳天が一番その影響を受けるのは当然と言うことになる。何しろ「結果としてそこが禿げた」のだ。シャンプーが頭に良いなら逆に脳天が「フサフサ」になっていたことだろう。つまりそれが脳天から禿げた原因。単純で明瞭な答えだ。リキッドはともかくヘアトニックも同じように脳天から伸ばしている。脳天に口を付けてゴンゴンと音まで立てて。野人も昔はそうしていた。禿げる程度はやはり個人差だろう。剛毛もあれば細い毛も、頭皮の丈夫さも差があるのだ。シャンプーごときではビクともしない頭皮もある。

禿げるパターンも脳天の中心か、前か後頭部か、微妙な差が出ているが、そんなものは簡単だ。自分であらためて観察すればわかる。姿勢を正してかけるか、目に入らないよう前かがみで脳天にかけるか、額近くから撫で上げるように伸ばすか、クセや好みの差が忠実に現れているはずだ。どこに原液が一番流れているか自分で観察すれば納得する。いづれにせよ脳天から前後にかけてのセンターライン上に変わりない。すべては成るべくして成る。

毛の数学、終わり・・・