ほら・・吹きのとうだよ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

巨大な親子フキ
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フキノトウ
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やや トウが立って・・・
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野沢菜
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昨年の白菜の塔
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一本 食えない・・
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野人農園に、ほらふきのとうがたくさん~。最近魚ばかり食ってたので忘れていた。

これで作る「ふき味噌」は旨い。ふきのとうは少々「塔」が立っていても構わない。年季が入ったことや適齢期を過ぎたことを「トウが立つ」と言うが、トウとはこのフキの塔のことだ。フキは葉とは別に専用の「花茎」が立ち上がりこれから花を咲かせる。開花前のトウが立っていないものが好まれる、極端にトウが立てば食えないと思われているが、野人は細かいことは気にしない。刻んで炒めればどちらも一緒だ。トウはトウなりに味がある。何しろ量が増えるのがいい。人間もトウが立てば味も出る。

タラの芽も開きかけたものが好まれ、最近はスーパーで小さなつぼみが売られているが、天ぷらならトウが立った若葉が美味しい。何しろ量が増えるのがいい。ヤマウドも同じでイタドリみたいな春の白い茎も良いが、夏にかけて次から次へと広がる新芽の若葉も非常に旨い。何で売られていないのだろうか。ウドの大木と言われるくらいで笑いが止まらないくらい収穫出来る。何しろ「量が増え~るのがいい」のだ。これを野人の「ホラ吹き」と思ってはいけない。この程度では味に大差はない。常識や概念ではなく、味の見切りが付けば楽してがっぽり食べたほうが楽しい。フキのトウの周りにはいつの間にか「野沢菜」がビッシリ生えていたから味噌汁で食った。昨年花が咲いたまま放置していたら種が飛び散った。つまり、勝手に生えてきたのだ。どっさり・・

野沢菜も量が増えるのがいい。畑の外の道まで草代わりに野沢菜がたくさん。これから春まで退屈しないだろう。昨年は野沢菜を漬けては食いまくったが、旨かった。

一般的な野菜の「塔」では白菜が抜群に旨く、ナンバーワンだろう。とにかくあの塔は迫力がある。菜の花や大根と同じアブラナ科だが、白菜を「バリ~!」と突き破り、アスパラより太い塔が一気に立ち上がる。しかも何本も何本も次々に。ブロッコリーの比ではない。成長点だから元の白菜の何倍ものエネルギーが詰っている。白菜売るよりもこちらのほうが余程楽しくて効率が良いと思うのだが。はるか昔に記事にしたが「ハクサイッコリー」と名付けた。