猪がパトカーに突進す | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

このニュースを見て思わず笑ってしまった。今日の午後、新潟の長岡市で国道をパトロール中のパトカーに猪が突進、ナンバープレートをひん曲げ、バンパーが割れたらしい。中の署員に怪我はなかった・・・と言うのが傑作だ。さぞかし面食らったことだろう。パトカーに喧嘩を売るのは猪くらいだ。器物破損罪で逮捕すれば良かったのだが、猪は怒ると凶暴なのだ。猪突盲進どころか動きは機敏でオスの牙は敏捷な犬の腹も裂いてしまう。それにパトカーに体当たりして壊しても平気なくらい「頭蓋骨」が硬いのだ。木刀で殴っても木刀が折れるくらいで、丸太でぶん殴ってもケロリとしている。猪の頭蓋骨は鉄兜よりも硬い優れものだ。何度か猪と戦った野人は本当に参ってしまった。手裏剣を跳ね返すくらい皮と脂肪は分厚いし、闘争本能はクマよりも凄まじい。目を吊り上げ、毛を逆立て、牙を剥いて泡を吹きながら向かってくるのだ。歯も強烈で指くらい簡単に食いちぎってしまう。とても豚の祖先とは思えないほど凶暴だ。手負いの猪は怖いと言うがその通りだ。一撃で心臓か脳をし止めないとピンチに立ってしまう。頭は鉄兜で銃弾しか歯が立たない。つまり、銃なしでは人は大型猪には勝ち目がないのだ。だからこそ闘志がわいたのだが、もう戦うのは止めた。動きが速くモリで心臓を一撃なんて無理だ。策略を巡らさないとあいつには勝てない。木の上で待ち伏せして脳天にデッカイ石を落として気絶させるしかない。生きて行くのに猪の肉がどうしても必要になった時だけにした。猪肉は猟師にもらって食べたほうが安全なのだ。今年も猪ロース肉が楽しみだ。骨のスープも国内随一の味なのだ。猪鍋もいいが、猪は骨ごと煮込んだシチューにかぎる。