気の科学24 生命力とは意識が進化したもの | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

全宇宙は点から生まれ今も膨張している。超微粒子が電子になり、電子が目に見える物質を作った。物質を形成しない電子も進化、小さな意識を生んだ。この意識が生命力であり、この意識の力を持って物質から有機物が生まれた。生命体細胞の誕生だ。「生命力である意識」と、「物質の原子が複雑に組み合わさった有機物」は共に進化の道を歩いてきた。主導権を持つのは意識であり、意識なくして有機物の進化はない。生物の本質は意識が主であり体が従なのだ。体の細胞の「生」が終わると、細胞は元の無機質に戻るが、意識は最初からあったもので戻るものも理由もない。人間を含む生物は、意識を維持する電子と、体の細胞の意識を維持する電子と、細胞を構成する物質を補給しなければならない。電子は海中、空中、大地どこからでも、物質は海中や大地から。物質を有機物に変えて全生命体を支えてきたのが海は藻類、海藻であり、陸は藻類が進化したコケ類、草なのだ。生命が海から陸へ上がる前に「空気、水、食べもの」と環境を整えたのも藻類だ。海底が隆起した岩盤だらけの大地を生命力溢れる「土壌」に変え、そこから地球上の陸の生物の歴史が始まった。普段何気なく踏みつけている草の生えた表土こそが地上の全生命を養っている。

草をはじめ全ての生物は森羅万象の仕組みで循環している。それは人知すら及ばない途方もないメカニズムなのだ。関与する生命体の仕組みどころか数すら数え切れない。人類の生命科学がどの程度のものか想像はつくだろう。いまだに入り口辺りで間違いと修正を繰り返している。

海の生物は海水から、地上の生物は空気と水と大地から生命力を補給しなければその体を維持する事が出来ない。漢方の「気の流れ」「水の流れ」「血の流れ」と言うのは理に適っている。大地から補給するのは「食べ物」で、その役割は二つある。野菜や穀物や果物などの植物の場合は「細胞の生命力」「細胞の構成物質」だ。今の科学は栄養分しか眼中にないがそうではないのだ。一番大切なものは「無数の細胞の指揮官」である気のエネルギーだ。本体指揮官の気は自分の意思でどうにでもなるのだが、細胞たちは使命に忙しくてそれどころではない(笑)。内臓細胞などほとんどの細胞が血管からの気のエネルギーを必要としている。不足すれば細胞は正常な機能は保てなくなる。ガンを始めとする内臓の病気の大半はそれが原因だろう。いくら栄養を与えようがサプリを飲もうが薬を飲もうが焦点がずれているのだ。だから進行は遅らせても防ぐ事は出来ない。気の持ち方で症状が改善されることは多いことからも理解出来るだろう、治療法も。

全ての生物は命あるものを食べなくては生きては行けない。命あるものとは生命力のことで地球の理に適ったもののことなのだ。他の生物はすべてそれに従って生きているが人はそうではない。身の回りを振り返ってみればわかることだ。次回はこの続きと植物と野菜の「生命力」について話す。