不味そうなニンジンジュース | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

生まれて初めてニンジンジュースなるものを作った。ニンジンを皮ごと刻み、氷を入れてミキサーにかけた。ニンジンはいまだに野人の天敵で、世の中で唯一嫌いな食べものだ。他は抵抗なく食べられる。このジュースを飲むには崖から飛び降りるほど有機・・いや勇気が必要だ。無肥料、無農薬の実験農園には山ほど生えている。別に育てたわけではないが、種を蒔けば勝手に育つのだ。葉っぱは先日カリカリに炒めて食べたがそう旨いものではなかった。花は昨日むしって食べた。参考の為に言っておくが・・花は「食うな!」だ。非常に不味い。なにはともあれこのジュース、鼻をつまんで飲んだ。毒草のほとんどを味見したことに比べれば毒がないだけマシだ。味がわからないので普通に飲んだが、何とか飲めるものだ。決して旨いとは言い難いが、ニンジン独特の嫌な臭いがなかった。甘味はあってもエグ味がないのだ。たまには色んな畑の野菜を放り込んでジュースを作って飲んでみよう。無肥料のレタスは歯ごたえがあり、ほろ苦味もあるが、ジュースにすると苦味が全く消えて飲みやすくなる。