ヒバリが畑に巣を作った・・・ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

この春から農園に行くと頭上でヒバリが「ヒイチブ ヒイチブ!」とやかましい。あまり聞きたくないのだが無理やりに美声を聞かされていた。その、いつものヒバリ様が畑に巣を作ってしまったのだ。よりによってこんな畑の中に、ヤマウドの根元に、しかも・・卵も3個。卵かけご飯にするには小さすぎる。仕方ない、管理の邪魔にはなるが孵化して飛び立つまで「家主」になるしかないだろう。ヒバリには「除虫及び、肥料担当係り」の辞令を出した。働かざるもの住むべからずだ。巣から1m近づくとさすがに飛び立つが、2mくらいではひたすら卵を抱いて低く巣の中に張り付いている。「頭隠して尻隠さず」とはこのことだ。ヒバリ様の尻はなかなか色っぽいが、こっちも知らん振りしている。孵化したら親子でさらにうるさくなるのだろう。写真はヒバリの留守に近づいてパチリ!生まれたらまた報告するかな。何しろ「辞令」を出した奴らは「フクロウ」に「キジ」に「野良猫」だ。彼らは野鼠を狙っているが、見つからないように子育てしてもらいたい。これで果樹が育てばまた他の鳥も巣を作るのだろう。沢田研二の歌に「勝手にしやがれ」と言う歌があったが、その心境だ。飛び立つまではその周りは放置する事にした。ヒバリの雛が生まれたら、美空ひばりの「川の流れのように」でも聞かせてやるか・・草葉の陰から。