チャーリーママさん。
大変お待たせいたしました。

ムツさんからの返信が届きましたので
こちらのブログの場をかりまして
お届けしたいと思います。
それは、読んでいただく皆さまとみんなで
同じテーマを考えていく、そして伝え合う、ということに
大きな意味がある、というムツさんの
思いがあるからです。

今回のテーマも、犬に対しての
「愛情の遮断」という言葉についてです。
同じような疑問を持たれた方も
多いのではと思います。

犬を愛するみんなで、このテーマについて
ムツさんの返信とともに
語りあえましたら嬉しく思います。


まずは、いつものように、チャーリーママさんからいただきました
ご質問のメッセージをご紹介しましょう

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こんばんは。
神奈川でドッグトレーナーをしていますチャーリーママと申します。
いつも拝見させていただいてます。
ムツゴロウ先生の著書や、あきる野でのティーチインは私の大切な宝物です。

今日は、一点どうしてもお伺いしたいことがありましてメッセージを送らせていただきました。
ティーチインでも講義にありました「咬み犬」の件で。


多くの咬み犬と呼ばれる犬たちは飼い主の不適切な接し方で
咬みが強化されている現状があるかと思いますが、
今まだ、専門家(ドッグトレーナー)の中に『愛情遮断法』なるものが存在します。
2週間、餌やりや散歩などの基本的な世話以外は無視するというもの。
その後徐々に声をかけたりする、と。
それは犬と飼い主の関係を一旦リセットすると説明されています。


私はムツゴロウ先生の、愛を与え続ける、という信念が大好きで、
脳の辺縁系に刻まれたトラウマにこそ、
遮断せずに愛を正しく与えなければいけないと考えて、指導しています。
時に上記の方法を取る方との間で意見の食い違いで
攻撃と取れる物を受けることもありますが・・・
誰に聞いても犬それぞれで、と言葉を濁す。

どうでしょうか?本当に遮断が正しいか、
もしくは犬によっては適当な方法なのか必要な犬もいるのか?
ご意見を伺わせていただけませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。

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チャーリーママさん。

噛み犬の件ですね。

「愛情遮断法」なるものが書かれております。
アメリカのドッグトレーナーや、ある「派」の人々は
犬のトレーニングや犬の状態を細かく分けて
何の時はこうすればいい、と言っておりますけれども
愛情遮断法などというものは、
あなたが感じているように
やはり、大きな問題があると思いますね。

犬も、そして、人の子どもも
育ちながら、周りにぶつかりながら
何かを得ていく、それが「生きる」ということなのです。

無害なところにポンと閉じ込めて
愛情を与えず、無視をする・・というような飼い方をして
犬との関係を、切り替える、リセットする、なんて
頭の中はそんな簡単なものじゃないんです。

問題があればそれにぶつかりあいながら
お互いにもみ合って、そして満足いく形にしていく、
というのが私は、正しい方法であり
それが本当の愛情だと思います。

この続きはまた明日としましょう。

 BYムツさん 畑 正憲
 To be continued