♯26の続きとなります。

子犬がいます。生後30日。
やさしくふれます。愛撫します。
脳の中には、快楽物質が分泌され、
子犬は気持ちがよくなります。
犬では、野生動物の子に比べ、
この時期が長いことが分かってきました。

野生動物では、セロトニンなどが
分泌される時期は、わりと早いのです。
さわられて、うっとししてばかりはいられないからです。
環境の中で、きぜんと独立していかねばなりません。


さて、子犬がいます。
やさしく扱うのであれば、誰が抱いても構いません。
子犬はうっとりし、気持ちがよくなります。
75歳になる私でさえ、子犬や子猫を育てる際は
よーしよし、いい子ダネ、さあさ、いい子ダネーと
猫なで声で歌い、軽くさわり
やがて全身を愛撫しています。

 霜がおりるように!やさしくです。

子犬が、ある家庭にやってきます。
その家はやんちゃ盛りの子供が二人。
子犬はかわいい。神さまの贈りもの。
子供は、ウワーイと言って、じゃらします。
子犬は軽く噛んだりします。
これが、2のSAです。
(昨日の♯26をご参照ください)

子供には突拍子もないところがあります。
子犬を奪い合ったりします。
なんと、子犬を両方へ引っ張るのです。
痛い!
ここで、抑止力が切れ、ウウッっといって
強くどちらかを噛んだりします。
これがSelf deffence。
1のSDAです。
社会的に本格的に適応する以前に、
このSDAは発火させないほうがいいのです。

それはなぜなのか。
明日またお話するとしましょう。

♯28へと続く

BY ムツさん 畑 正憲