のねずみの ぐりと ぐらは、おおきな かごを
もって、もりの おくへ でかけました。
ほくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
「どんぐりを かご いっぱいに ひろったら、おさとうを たっぷり いれて、にようね」
「くりを かご いっぱいに ひろったら、やわらかく ゆでて、くりーむに しようね」
と、2ひきが はなしながら いくと・・・
まあ! みちの まんなかに、とても おおきな
たまごが おちていました。
「やあ、なんて おおきな たまごだろう。おつきさまぐらいの めだまやきが できるぞ」
「ぼくらの べっとより もっと あつくて ふわふわの たまごやきが できるぞ」
「それよりも かすてらが いいや。あさから ばんまで たべても まだ のこるぐらいの おおきい かすてらが できるよ」
と、ぐりが いうと
「そいつが いいや」
と、ぐらも さんせいしました。
ところで どうやって もってかえったら いいでしょう。
「この たまごは あまり おおきくて、かごに はいらないよ」
「かついで いこうか?」
「つるつる すべって おちてしまうよ」
「ころがして いこうか?」
「いしに ぶつかって われてしまうよ」
2ひきは うでぐみをして、しばらく かんがえてました。
ぐりが ぽんと てをたたきました。
「それじゃあ おなべを もってきて、ここで かすてらを つくろう」
「うん それは いいかんがえだ!」
ぐらも ぽんと てをたたきました。
ぐりと ぐらは、いそいで うちへ かえって よういを しました。
いちばん おおきな おなべ、こむぎこ、ばたー、ぎゅうにゅう、おさとう、ぼーると あわたてき、えぷろんを2まい、まっち りゅっくさっく。
おなべは おおきくて、りゅっくさっくに はいりません。
「しかたがない。ひっぱって いこう」
「しかたがない。ころがして いこう」
ぐりは いそいで たまごを ぼーるに ながしこむと、おさとうと いっしょに あわだてきで かきまぜて、ぎゅうにゅうと こむぎこを いれました。
そのあいだに、ぐらは いしで かまどを つくり、たきぎを あつめました。
ぼーるの なかの ざいりょうを いれて、
ふたをすると かまどへ かけました。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
うたいながら やけるのを まっています。
「かすてらを つくって いるんでしょう!とっても いい においがするもの」
と、もりじゅうの どうぶつが、はなを うごかしながら あつまってきました。
そうとも かすてらづくりの ぐりと ぐら
けちじゃないよ ぐりと ぐら
ごちそうするから まっていて
ぐらが おなべの ふたを とると、
まあ! きいろい かすてらが、
ふんわりと かおを だしました。
「やあ、おいしそう!」
みんなは めを まるくして かんしんしました。
その おいしかったこと!
あとに のこったのは からっぽの おおきい おなべと、
あの とっても おおきい たまごの からだけでした。
さあ、この からで ぐりと ぐらは なにを つくったと おもいますか?
おしまい
しょこらうさぎちゃん
「わたし くるりくら役は、やらないわよ」
のねずみ
「え~、いっしょに やろうよ。たのしいよ。」