1年が経つのが年々早く感じるが、今年は特にいろんなことがありすぎた。
毎年恒例になった「第九」のコンサートを聴きに池袋の東京芸術劇場に向かう。
ランチは芸術劇場の1階にある「ベルギービールカフェ ベル・オーブ 東京芸術劇場」さんに訪問。
1人と告げるとカウンター席に案内される。
チキングリルを注文。
その前に体内のアルコール消毒だ。
ベルギービールのフローリス・ホワイト。
●4種の木の子とスパイシージャークチキンのグリル(1,080円)
チキンを覆いつくすきのこたち。
それではいただきます
イタリアワインの「オルセンテ」
切れのいいワインで料理にも合いますね。
スープは可もなく不可もなく・・・
サラダも至って普通・・・
お待たせしました。チキン入刀!
皮目パリッと中はジューシー。
舞茸、しめじ、エリンギ、マッシュルームのきのこたちも見た目は悪いが味は良し。
ごはんかパンを選べるので、もちろんごはん。
フライドポテトはごはんには合わないのでパス。
さあ、お腹もいっぱいになったしホールへ向かうか。
指揮は「炎のコバケン」こと小林研一郎。管弦楽は日本フィルハーモニー交響楽団。
この席で聴きます。
ソプラノ:市原愛
アルト :山下牧子
テノール:錦織健
バリトン:青山貴
合唱:二期会合唱団
プログラム
・J.S.バッハ:「羊は安らかに草を食み」、「トッカータとフーガ ニ短調 」
(オルガン独奏:石丸由佳)
・ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 《合唱》
石丸由佳さんの弾くパイプオルガンの重厚な音の響きに圧倒される。
休憩時間になりバーラウンジに行くとまさかの閉鎖。
オーケストラメンバーが入場してくる。
まさか嘘でしょう!
モーッアルトじゃないんだから。
去年は300人だった合唱団も100人ほど。
密を避けるためだろう。オーケストラは室内オケ並みの小編成。合唱団もソリストもマスク付けて歌ってるよ。
こんな異様なコンサートは初めての経験。
しかし、そんな心配を吹き飛ばすように、80歳を過ぎて益々パワー全開のコバケンは今年も燃えに燃えた熱演。
溜りに溜まったマグマが大噴火を起こす第一楽章。
ホルンだけじゃなくコバケンも唸る第二楽章。阿修羅のごとく荒れ狂うティンパニ。
胸に手を当て「心で弾きなさい」と指示する第三楽章はまさに天上の音楽。
第四楽章はマスクして歌うというハンディを乗り越える熱演。
コーダの大驀進にピッコロが必死の形相でついていく。
主演後マイクを握ったコバケン先生の言葉。
「こんな時期にいらして下さったお客様を神様だと思って、その神様に捧げるつもりで演奏しました」
まさに魂の音楽と言えよう。
【本日の名曲コーナー】
交響曲第9番の第3楽章をフルトべングラー様の指揮で紹介しましょう。
日本のフルベンかドイツのコバケンか?
両者に共通するのは音楽に対する熱い情熱。
そしてその情熱が昇華し神がかりともいえる名演として永遠に記憶に残る。
【お店】
・ベルギービール カフェ ベル・オーブ 東京芸術劇場
・東京都豊島区西池袋1-8-1 東京芸術劇場 1F