夜になると体の芯から冷えますな。
コロナ発生で大忙しの金曜日。仕事を終え、飯田橋で寄り道。
東京大神宮の近くにある「牧の家」さん。
2年前の夢ちゃん企画「東京で食べる全国のご当地うどん」で武蔵のうどんの名店として紹介した。
うどん屋なのに夜になると別な顔を持つお店との情報で早速調査開始。
昼間は相席必至の混雑振りなのだが夜は余裕もあり、ゆっくりくつろげる。
おじちゃんとおばちゃんの夫婦善哉。
はあ~、体の中からじんわりと温まってくる。
●げそ焼き
清酒といかは仲良しこよし。
見て下さい、この美脚を。
焼きたてアツアツ、味付けもバッチリでお酒もススムくん。
「おばちゃ~んお銚子もう1本」
●まぐろ刺し
もう一度繰り返しますけど、ここうどん屋なんです。
脂の乗り切ったトロ。
訊けば本鮪だそうだが、とびっきりの質の良さ。まさに口の中でとろける。
銀座の鮨屋だったら1貫2千円は取られるぜ。
●コロッケ
ソースを掛けて、コロッケ入刀!
品書きには「大正時代からの一子相伝」・・・とな
「日本洋食大全」を読み返してみたら、
『コロッケはマッシュポテトにクリームが入っていて玉ねぎの刻んだのや挽肉が少々(中略)5銭であった』との記録がある。今の時代よりずっと手が込んでいたようだ。
日本独自のじゃがいもをつかったコロッケが生まれたのは明治の後期からなのだが、大正時代には全国的に広まった。
確かにクリームが入っているし、その時代のコロッケの伝承だとするとこれは博物館ものの料理だ。
コロッケにはビールだね。
プレモルとは恐れ入りました。
●肉豆腐(ハーフサイズ)
最後は肉汁うどんで締めようと思ったが胃袋にそこまでの余裕はなさそうだ。
汁の旨さと肉の美味しさも知っているので肉豆腐を頼んでみた。
「いいとも~」
と言っても世間じゃこの肉豆腐は1人前として通りますよ。
七色をパッパッパ・・・
汁をズズズッ・・・
予想通り間違いのない美味さ。
お肉、豆腐、玉ねぎの三重奏。
なあんもいうことありません。
あたしゃ幸せだ。
おばちゃんに「美味しかった、また来るからね」というと、嬉しそうな笑顔がチャーミングだった。
神保町さんにも感謝。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【本日の名曲コーナー】
12月はベートーベンの第九シンフォニーの第三楽章をいろんな指揮者で聴き比べるという企画。
今日はスイットナーおじさんの指揮でどうぞ。
ベルリン国立歌劇場管弦楽団の弦の音を聴くと牧の家の肉豆腐がまた食べたくなる。
次回はお腹を空かせて1人前を食べるぞ。
【お店】
・武蔵野うどん 牧の家
・東京都千代田区富士見2-1-11