自分のルーツ探しみたいなものが流行った事があるが、家系図などを調べてくれる業者が人気のようだ。
かくいう私も自分のルーツを調べて驚いた。
日本史のタブーにも触れるので大きな声では言えないが、実は・・・
私の先祖は吉田松陰が小野小町と大恋愛の末に生まれてきたらしいのだ・・・。
時代が違うって?
だから日本史のタブーなんです(笑)
今回の訪問はハヤシライスの元祖のこのお店。
上野恩賜公園の中にある上野精養軒。
右がフレンチのグリルフクシマ、左側がカフェラン・ランド―レ。
創業は明治5年。現存する日本最古の西洋料理店。
創業には岩倉具視や三条実美が深くかかわっていたらしい。
まさに日本の西洋料理の基礎を作ったお店で、明治天皇に西洋風のテーブルマナーを教えたものもこの店だし、天皇の料理番秋山徳蔵氏をはじめ多数の料理人を輩出している。
それにもかかわらず、こんな品のないPOPを恥ずかしげもなく掲示する事にとりあえず喝!を入れておきましょう。
ぴったんこカン・カンごときで喜んでちゃいかん。
玄関を入ると明治時代の錦絵が展示してある。
上野は彰義隊と薩長が戦ったところだが、明治維新なんてのは吉田松陰とその一派のテロリストと京都の貧乏公家が手を組んだ一種のクーデターで、お江戸の人は大迷惑だっただろう。
上野のお山を見渡せる席は満席で、入り口近くの席に案内される。
さて今回のテーマは「ハヤシライス」
ハヤシライスの元祖はいくつか存在するのだが代表的なのは3つ。
①丸善の創業者早矢仕有的(はやし ゆうてき)さん説。
②上野精養軒の林さんというコックさんが作った賄いから生まれた説。
③銀座煉瓦亭説。
①は野菜の煮込み料理で、現在のハヤシライスとは全然違うものであり、チャプスイのようなものだったらしい。
②の上野精養軒の林さんというコックが、賄いにビーフシチューをごはんにかけて食べていたものが元祖という説が主流のようだ。
ただ、私のルーツと同じようにどこが本当の元祖かと調査するような野暮な事じゃなく、それぞれの説を楽しめたらいいともう。
●ハヤシライス(1,450円)
それではいただきます
サラダ。
ソースポットはもちろん、ライスの皿も温めてあるのはさすがに精養軒だ。
完成!
濃厚ながらサッパリ後味のドミグラスソースが特徴。
ドミグラスソースはお店によっていろんなこだわりがあるが、品のある優しい味わいだ。
ハヤシライスやビーフシチューは家庭で作るのはまずムリなのでいろんなお店で食べてきたが、ここから日本中に広まったと思うと味わいも一層深くなる。
福神漬の元祖もここからほど近い上野池の端の延宝3(1675)年創業の「酒悦」さん。
5年間の修復作業を終えた上野公園の東照宮では冬ぼたんが見ごろ。
まだ見た事のない方はぜひご覧になってください。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★
・上野 精養軒 カフェラン ランドーレ (Caferant Le Landaulet)
・東京都台東区上野公園4-58
・http://www.seiyoken.co.jp/
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