★/尾張屋(浅草)/~鍋焼きうどん~ | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

朝から降り出した冷たい雨。


最高気温は一ケタの極寒の浅草。


あたしゃ自慢じゃないが暑さには弱いけど、寒さにはもっと弱い。


こんな日の昼めしといえばアレしかない。


背中を丸めながら向かったのは尾張屋本店。


創業は明治3年というから、この年に生まれた方は今年145歳を迎えることになる。


ちなみに雷門の近くにある大きな店の方が支店なのだ。


左側が入口、右が出口の昔ながらの造りのお店。


この店の名物は大海老を使った天そばや天丼。


しかし、寒さに震えるいたいけなオジサンが選んだのは鍋焼きうどん。


普段は、うどんなんざ病人の食い物だ!、と言い放っている私もこの寒さじゃ鍋焼きが恋しくなる。


この席がお気に入りだったかの有名なテリー伊藤さん、・・・ではなく永井荷風さん。


この店で倒れるまで毎日通い詰めたらしい。


●鍋焼きうどん(1,400円)


熱いのでお気を付けくださいネ。


笑顔の素敵な花番のお姉さんが、蓋を取ってくれる。


モウッと上がる湯気が顔にかかり、温かさと香りの良さにテンションも上がる。


それではいただきます割り箸


脂肪よ燃えよ!とばかりに七色は多めに降りかける。


この推定身長22cmの大海老を片付けないと先に進めない。


衣がふやけるのも嫌なので最初に食べちゃいましょう。


最初の1杯目。


具は椎茸とナルトそれに葱。


目が覚めるような椎茸の弾力。


蕎麦屋ってのは食べ方の作法やマナーに厳しいんだが、昔この店で今は亡き師匠に叱られたのを思い出す。


「そんなみっともねえ喰い方をするんじゃねえ!蕎麦は10本、うどんは3本だ!」


今考えると昔の人の言う事に間違いはないし、食事はエサじゃないんだから、汚くない粋な食べ方=美味しい食べ方につながる。


これからは私らの世代が口うるさい頑固オヤジになって若い人に教えていかなきゃいけないんだろうな~。


ここからは薬味も使ってみよう。



2杯目は蒲鉾と玉子焼きに刻み葱を加えてみる。


最近は生玉子を使う店も多いけど、さすがに明治3年の老舗はキチンと玉子焼きで出してくれる。


3杯目はタケノコ、蒲鉾、麩、葱におろし生姜も加える。


シャキシャキのタケノコもいいけど、つゆを吸った麩の旨さは格別。


生姜の効果で体の内側からもポカポカ。


最後につゆを飲みほし完食。


お土産は店内で販売している揚玉。


このボリュームでたったの100円。


寒い冬には最強の鍋焼きで、今年の冬も温かくなりそうだ。


本日の体重計は前日比-0.2kg。


ちょっとだけだが毎日減少しているし、70kgを下回るまでもう一息だ。


美味しい食事に感謝をこめて「ごちそうさま!」


【お店】 
・尾張屋本店
・東京都台東区浅草1-7-1
http://r.gnavi.co.jp/g615000/


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