まだまだ紀伊半島のイベントは続く。
3月5日まで。
なので、食材の話を少し。
うちのメニューには、通常メニューでも伊勢のヒジキをお出ししてます。
ランチは伊勢ひじきご飯。
夜は海藻サラダ。
三重県伊勢の北村物産さんのひじき。
業界じゃー、有名な海藻屋さんです。
なかでもこのひじきに関しては、並々ならぬこだわりがあります。
ひじきの作り方、知ってますか?
知りませんよね。
私も、あのヒョローッとした黒いのが、フラフラ浮いてるのを、乾燥させただけなんだろうなーくらいにしか、思ってませんでした。
きっと皆さんも、これくらいのことしかわからないかと思いますので、通常の製法と比較してみましょう。
通常の場合。
①ひじきを海から採ってくる。
②ひじきを洗う。
③ひじきを茹でる。
④ひじきを乾燥させる。
以上。
白っぽい色をしているのが、こちらの製法だそうです。
伊勢ひじきの場合。
①ひじきを海から採ってくる(ここは一緒ですね)
②ひじきをそのまま、天日で乾燥させる。
③加工所にて、乾燥したひじきを水で戻し、水洗いをする。この際、塩抜きもする。
④洗ったひじきを蒸す。
⑤ひじきを乾燥させる。
出来上がりは、黒々としています。
行程の中で、二つ、違うことに気づきましたか?
そうです。
②ですね。
一度、乾燥させるんですね。
完全に、水気を一回切るということがポイントだそうです。
これを行うことで、歯ごたえが生まれるそうです。
それから上の③の「茹でる」と、下の④の「蒸す」ですね。
茹でるとどうなるか。
旨みが逃げてしまいます。
蒸すとどうなるか。
旨みは逃げずに、そのままです。
伊勢ひじきは、食べた人ならわかるのですが、歯ごたえがあって、旨みがあるのが特徴。
そして、水に戻しただけでも、美味しく食べることができます。
北村さんから伺った、もうひとつのこだわり。
それは、水洗いをする職人さんの技。
ひじきって一口に言ったって、採れる場所、時期、湿度、温度などで、状態が違うそうです。
なので、それぞれ、水で洗っているときに「このひじきは何分蒸す」ということを、手の感覚で決めるそうです。
「こればっかりは、機械じゃダメなんだよなー。どうしても、職人さんが必要になるんだ」
と、出会ったばかりのころの北村さんは、語っておられました。
お懐かしゅうございます。
どうですか。
こんだけ製法が違うんです。
美味しいわけです。
ぜひ一度、伊勢ひじきを食べに来てみてください。
待ってます。
とってもまじめな投稿でしたね。
読んでいただいて、ありがとうございました。
あ、11月11日とかに書けばよかった。
「今日はひじきの日~」とか言いたかったな。