幼稚園児の息子の発言にはいつも笑わせてもらったり、癒されたり、キュンとさせてもらったりしている。

男女の違いなのか個性の違いなのか、お姉ちゃんたちともやはり少し違っていて、特におもしろい。

この間、妻にかわいいキャラクターもののカンパンを買ってもらったのが嬉しかったようで、大きな缶を得意げに持ちながら、

「早く食べたいなあ、カンパン。これ、戦争になったら食べれるねん。」

などと言う。

私はその話し方のあどけなさと言っていることのギャップにハハハと一瞬笑って、そして、なんとも言えない気持ちになる。

「こんな日常のふとした幸せも平和あればこそだな」とかそういう現状についての甘い感じのこともあるけども、単純に「息子の生きてる時代が戦争のないものであって欲しい」という、普段置いてきぼりにしている思いがグイッと突然立ち上がってきて、少し自分でも驚いたのだ。

貧困でも病気でも争いごとでも、子どもたちが辛い目にあっていると思うだけで胸が痛くなる。

わが子可愛いさゆえに、わが子と仲間になる子どもら皆がええ感じに幸せに育って欲しいなあと願い、妄想がどんどん広がって、世界平和まで願ってしまう。

息子が何もなくてもカンパンを食べてにっこりできるのが一番。

でも、たぶん数日内に、息子は一人で勝手に缶を開けて食べてしまって、こっぴどく私と妻に怒られるだろう。そして、子どもらが寝静まった後、私はことの顛末を思い出して妻と大笑いするだろう。

子どものことを思って心配したり怒ったりできる日々があるのもまた平和あってこそかな。

この日常を大事にしたいなと思う次第。

iPhoneからの投稿