「楽器を吹くと息が苦しいし、すぐに疲れる…」
管楽器の生徒さんの中には、こういった悩みを言う人も少なくありません。
先日、吹奏楽部でクラリネットを担当する生徒さん(Bさん)も
同様のことを訴えてきました。
「30分ぐらい(の練習)で、すぐにバテる。
顧問の先生には“疲れた”と言えないし…。」
Bさんが抱えている悩みも、相当深刻になっています。
では、Bさんの演奏フォームをチェック。
明らかに身体バランスが崩れて、
上半身に無駄な力が入った状態。
すかさず、私が一言コメント。
「自分の脚、分かる??」
Bさん「???」
どうもBさんは、私の言ったことに対してピンと来ていない様子でした。
そこで、Bさんの身体を調べてみました。
Bさんは、いわゆる“ヤンキー座り”の姿勢が出来ない。
股関節周りの筋肉が硬かったのです。
よって、股関節周りにアプローチしたボディワークを実践。
もう一度Bさんに、クラリネットを演奏してもらいました。
「音が出やすい!!すごく楽に吹ける!!」
さらに、Bさんが
「自分の足の裏に体重が乗っている感じがする」と言ったので、
彼女自身、身体感覚の変化に気がついたのだと思われます。
楽器を演奏する際、
動かす身体部位は上半身に集中していますが(ピアノやオルガン等は別として)、
身体の支えは下半身も含めて、全身を使います。
全身を使って楽器演奏をすることに
意識をしてほしいものです。