中学3年生の吹奏楽部で頑張っている女の子(Mさん)へのレッスン。
この夏、彼女は吹奏楽コンクールでトランペットソロを担当するということもあって、
練習を頑張っています。
レッスンの時、Mさんは
「“高いB♭(記譜上では高い‘ド’)”の音が出るようになりたい」と言いました。
よくよく話を聞けば、半年ほど前にすごく頑張って一瞬だけ“高いB♭”の音が出たけど、
その1回だけみたいです。
Mさんのトランペットを吹く姿を見ると、
高い音になればなるほど、明らかに身体に力みが入っているのが分かります。
特に“高いF(記譜上‘ソ’)”より音が高くなると
顔も真っ赤にして、苦しそうにハイトーンを出そうとしています。
「じゃあ、身体の余分な力を抜いてみようね。」と私がアドバイスして、
約10分程、ボディワーク実践で身体を動かしてみました。
筋肉の過緊張を取り除き、再びMさんハイトーンにチャレンジ。
彼女が目標にしている高さの1つ下(半音低い音)の音、“高いA(記譜上では‘シ’)”までは
スムースに音が出ました。
「すっごく、楽に吹ける!!!」
Mさん本人が一番ビックリしています。
では、目標の“高いB♭”の音にチャレンジ。
何度かトライしましたが、結果は成功!!
憧れの音が出ました~~。
本人は、「嘘?マジ?」と言いながらも笑顔いっぱい。
こういう生徒さんの頑張りに、私も本当に嬉しいです。
確かに、トランペット等の金管楽器はハイトーンを演奏する際、
息のスピードは必要になります。
でも、息のスピードを出す際、身体は必要最低限のエネルギーだけを使えば良いのです。
無駄なエネルギーは、身体に余計な負担をかけてしまいます。