TDR Slick EQ

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今回はTokto Dawn Labs(以下TDR)と言うベンダーからリリースされているEQのひとつSlick EQのご紹介です。





Slick EQはフリー版と有料版であるGentleman'sEdition(以下GE)とがあるのですが、有料版であるGEでも30€とリーズナブル。
結論から言うと、この価格ではトップクラスのプラグインEQの一つだと思います。
簡単に纏めますと、
「アナログモデリングほど濃くは無いがきっちり且つ多彩な色付けをしてくれる、やや不器用な機能性を持つ特殊能力付き万能型デジタルEQ」
簡単じゃないか(笑)

特徴
☆40kHzまで調整可能
☆自然なサチュレーションの付加(ブースト時のみ)
☆6段階の歪み(無料版は4段階)
☆位相を変化させ低域を遅延させる機能「φ」(GE版のみ)
☆レゾナンスのあるハイパスフィルタ(GE版のみ)
☆殆ど直線のようなTILTフィルタとV字型フィルタ(GE版のみ)
等。
なんか結局目を引く特徴は全部GE版でないと付いてないのかwみたいになってますけど、実際そうですね。
因みに他のTDRソフト、Kotelnikov(コンプレッサー)も無料版とGE版があるのですが、こちらは無料版でもかなり使えます。
一方SlickEQはGE版でないと本領を発揮しないと思います。


個人的な使用感
☆トラックを色付けして行く時に最適
☆φモードがミックスで鬼神のごとく働く
☆EQ サチュレーションボタンon+レゾナンス付きハイパスフィルタon+歪みステージのToasted
による音作り(特にキック)が超使える
☆直線型のTILTを使ってのイコライジングがかなり良い

まず通常に使った時の音ですが非常に自然です。まさにトランスペアレントです。
それは無料版でもなんらかわらずGE版と比べても差がありません。

音作りに非常に向いているEQであると言うのが結論なのですが、一応書いておかなければならないのは
細かいQ設定は出来ないと言う事、ハイパスを除くと3つの帯域しか操作出来ません。

万能系のデジタルEQを使い慣れているDTMerの方はそこだけは認識しておかなければなりません。
ただし、Qに関しては5種類のスタイルがあり、そのうちの「Japanese」と言うスタイルがかなり鋭いカットが出来るので個人的には困る事はありませんでした(ただしJapaneseモードはGE版のみ)
ですので、個人的には弄れるのが3帯域だけ、と言うのがマイナスポイントですね。

ただ実際サウンドメイクしている時に3帯域で困った事は殆どありませんでした。
細かい補正であればEQuilibriumで、高域をシェルフでブーストする時はBAXで、エンハンサー的にイコライジングしたいときはAirEQで、など役割分担させているからなのですが。

このEQの白眉はやはりφモードによるオペレーションでしょう。
φモード、これは先ほど書いた通り、高域に対して低域を遅延させ位相を変化させるのですが、変化具合はFREQを指定し決定します。
かけたトラックを聴いただけだと音の変化こそ分かれど、意義があるのか否か判断が難しい事もあるでしょう。
しかし、他トラックと同時に聴くと効果は覿面です。

アタック感を穏やかにし、サステインを延ばしたり、デジタルだけで処理した時にありがちな生硬なイメージを緩和し耳に優しいサウンドに調整する事が可能です。
また、オケのミックスでも後ろに配置される楽器群にこれをかけると面白いように前後感が出ます。特に後ろにいてほしい低音楽器群にはクリティカルな仕事をしてくれます。

サチュレーションはブースト時にのみ干渉をおこします。また、効き自体も穏やかなので、最初はもの足らなく感じるかも知れません。
しかし、各トラックにかけて処理する事になるのでこれで丁度良い塩梅なのです。
また、 Output stageに備え付けられている6段階の歪みはGE版にのみ搭載されている「Toasted」と名付けられたモード、これが特にオススメです。
このモードはインプット/アウトプットトランスに近い挙動を示すとの事です。
確かにそのようなニュアンスを感じられます。これも効き自体は比較的穏やかですので、ガンガンつかっていけます。

ちょっと面白いEQですが、アレンジやミックスで前後感を出したい人には救世主になる可能性すら持つ
クリティカルEQです。しかも今なら3500円もしないと言う価格破壊。コスパ最高ですよw




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少し前になりますが、gearslutz.comと言うサイトで「Best soft synth Plugins 2016」が発表されていました。
Best soft synth plugins 2016

なかなか良く考えられていて個人的には概ね納得と言うかなるほどと言うか。(Omnisphere2の1位だけは納得出来ませんが、一般の反応を見ている限り理解は出来ます)

ひとつの驚きとしては、 Divaが2位にランクインされていた事です。
出音のクオリティに関しては素晴らしく、特に滑らかさ、密度感、フィルターの効き等は他のソフトシンセの追随を全く許しません。ぶっちぎりといって良い程です。
しかしながら、負荷の方も桁違いで和音を弾いただけでCPUがお釈迦になってしまう事もしばしば。
ですので、このような評価でベスト3に入ってくるとは思っていませんでした。
個人的には面倒なプロセスも実は好きなので1位Divaなのですが(笑)

Divaの記事はしばいぬアイコンが可愛らしいゆにばすさんの記事
SynthSonic
や、マニアックシンセおやじさんの
ギターオヤジのブログ
などを参考にされると良いかと思います。

で、実際作曲に使ってみてDivaの何が素晴らしいかと言うと、自然なレイヤー(音を重ねる)、縁の下の力持ち的なアレンジに無類の力を発揮するんですね。
例えば、ベース音源のTRILIAN。こいつは単品で聴くと、「お、良いねぇ」となるんですが、実際混ぜてみるとうまく馴染まず偽物感が結構目立つ事が多いんですね。
こういった時、Divaでレイヤーしてあげるとうまく馴染むんですね。
これはコシがあるのに滑らかな音と言うのが要因だと思うのですが、とにかく素晴らしい潤滑油になるんですな。
勿論ソロやメインでもバリバリ使えます。
弱点としては既に書きましたが、とんでもなく重い事。まぁ色々設定を変えると意外と軽く済む事もあるのですが、絶対この音が欲しい!となったときに爆重と言う事もままあるわけで。
ですので、実際作曲やアレンジで使うには工夫と手間はかかります。
ただし挙動自体は非常に安定しておりそのへんの不満は今の所全くありません。
また地味な事ですが、インストールの回数制限なども無いのはとっても嬉しいですね。
これはu-he製品は基本的にそのはずです。

今回急ぎでDivaメインのデモを作って見ました。
Diva Demo

ベースはTRILIANで似た様なラインでDivaによるレイヤーを打ち込んであります。
因みにバックでピコピコしているのはDivaと同じベンダーu-heのHIVEです。
あとは殆どDivaで作っています。

後個人的に試してみたくて、VIR HARMONICのヴァイオリン音源、Bohemian Violinをリアル演奏でどれくらい使えるのか試してみました。
まぁ僕の演奏力だとこれが限界ですwww
Bohemian Violinは哀愁のあるサウンドが特徴的なViolin音源。
これからエクスパンジョンが充実してからが本番でしょう。
現時点では正直な所、打ち込みで充分な演奏表現を実現するのはちょっと厳しいかな。

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Soundcloudに音源あげました3

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今回Soundcloudにあげたのは私の代表曲のひとつ「Cryptobiosis」です。

Cryptbiosis ライヴ

この音源はフルート 2、ピアノ
1と言う編成で、渋谷の伝承ホールでライヴ録音したものです。
このトラックはアルバム「Crazy Days」に収録されています。
Cryptbiosis

この曲はフルーティスト竹山愛が東京芸大大学院の卒業試験で演奏をする為に委嘱されたものです。

今回のトラックの演奏者はフルートが木ノ脇道元、竹山愛、ピアノが入江一雄
フルート2人はCockroach Eaterのメンバーで、ピアノの入江君は僕が最も信用しているピアニストの一人です。

聴いて頂くとわかると思うのですが、演奏は鬼ムズです。
個人の技術としても大変なものを強いているのですが、加えてテンポチェンジを頻繁に行うのも演奏を困難にする原因の一つです。
フルートは特殊技法のオンパレードですが、別にそれが目的の作品ではありません。
演奏に入り込んでしまって足を踏み鳴らしまくっている道元がお茶目です(笑)

いずれスタジオ録音をしてみたい曲ですが、その時はもっともっと練習をしてもらって、
理想的なCrypt Biosisをとってみたいと思っています。

追記
Cryptbiosisのスコアを公開しました。フリーでダウンロード出来ます。興味のある方は是非。

Cryptbiosisのスコア

例)




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作曲家ナカシマヤスヒロさんの記事に興味を持ちまして私も便乗して同じ様な実験をしてみました。

デジタルEQの良し悪しを「主観的に」比較してみる

一度でもEQを検証してみた方はお分かりになると思うのですが、同じ値にして(周波数帯やQ値etc.)比較してみても、他の要因(トランジェントや位相の問題など)が絡み合う事により、出音があまりにも異なる結果になり果たしてEQの比較検証として成立しているのか疑問、そんな経験をされた方も多いかと思います。

個人的なEQの検証方法は、何らかのEQでそこそこ満足の得られる結果になるまで弄り、その後、他のEQを用いてその音に似せて行く(基本的には数値無視)事によって各々のEQを判断する、という方法論を採用しています。

今回のナカシマヤスヒロさんの方法は単一のEQでミックスを行い、同じ音源でさらに他のEQでも同様にミックスを行い比較すると言うものです。

この方法だとミックス作業を通して各EQの特性が非常に見えてくるのではないか、と思ったのです。
要は最終的に自分好みの音になりさえすれば良いのですから、数値をあわす云々はどうでも良い訳です。
そのかわり、検証対象となるEQを最大限駆使しなければならないので、間接的に使い方考え方にも触れて行けるというのはこちらとしてもとても楽しそうです。

で。実際やってみました。

とんでもない苦行となっておりますwww(現在進行形)

そもそもアナログEQにも手を出したのが根本的な間違いでした(笑)
当初の予定では一度に纏めて記事にしようと思ったのですが、それだと冗談抜きで本が書けるぐらいのボリュームになりそうなので、シリーズ化してみようと思った次第です。
当分ブログの肥やしになりそうだし(笑)
現時点で約10個のEQ検証が終わったのですが(つまり同じ曲を10回もミックスしたwww)現在のところ一番大変だったAD2077をとりあげてみたいと思います。そうです、いきなりアナログEQの登場です。

Avalon designのAD2077は最近ディスコンになってしまったハイエンド・マスタリングEQです。


AD2077



このEQの検証をせずして検証の意味があるのか!(個人調べ)と言う事で、真っ先にこれを選んでやってみました。
まずこのEQの簡単な傾向を書いておこうと思います。
このAD2077の音質上の特長は、超低ノイズかつ優秀な周波数特性を保ちつつも、THD(全高調波歪)やIMD(相互変調歪)の高さがマスタリングEQでは異例の約0.5%。つまり高い歪み率ということです。
特に個人的に注目しているのはIMDで、これは2つの信号の整数倍の周波数の和/差からなります。
つまり対象のトラックによって歪み方が変わってしまうと言う典型的な非線形情報です。
このIMDやTHDが大きいアナログ機をプラグインでシミュレートするのは至難のワザだと推測されます。特に数値が高いとIRだけでは対応しきれない筈です。

そしてAD2077の場合各種ボタンを押す数や箇所、またパッシヴフィルター/アクティヴフィルターを選択することによってIMDやTHDの量や性質をコントロール出来ます。

AD2077が得意とするのはまず第一に弦楽器や管楽器の様な「響き」が重要な生楽器。これは生楽器と言うある種の「正解」がある範囲内で最高の響きをエクステンションしてくれます。
また意外かもしれませんがリズム系にも素晴らしくマッチします。高密度、ほどよく濃い音になり輪郭と芯が出てきます。ただしサステインが甘くなる時があるので、後段にゲートなどを挿すととても相性が良いです。
私はDMGのExpurgateを挿す事が多いです。
一方、柔らかい音に仕立てたい時のピアノにはまず合いません。どのような設定にしても輪郭と芯が出てくるからです。



それでは苦行の詳細をお読み下さい(笑)


まず。いきなりつまずきましたw

私のAD2077の主な使い方はマスターに挿す事です。マスターに挿した音を聴きながら逆算してプラグインを弄るのですね。
言うまでも無くプラグインの方がはるかに利便性に長けるので、細かい調整はそちらにお任せしているのです。

今回はそれが出来ません。何故ならAD2077を1台しか持っていないからw
いや、正直なところこれには参りました。各パートをAD2077のみで調整しなければなりません。
この時点で私は何故こんな苦行を自ら進んでやっているのか分からなくなっていました(笑)

そこでひとまず、通常マスターに挿す設定の音を思い出して、各トラックを弄る事にしました。

勿論アナログですから、それなりに調整が終わったら録音して行かなければなりません。
そう。EQをかけた各トラックごとにです。
しかしある程度作業が進んでミックスを始めて行くと、当初イコライジングをしたトラックではバランスが取れなくなるのです。プリセット化、及びリコールが出来るプラグインさいこう。

そこで、エスパーモード発動。(別名ただの妄想)
このままミックスを進めて行った時の事を想像し、各パートやバス毎に何パターンものイコライジングを施したトラックを録音してみたのです。それをひたすらチェック&ミックス。

想像してみて下さい。それぞれを差し替え、組み合わせながらのミックス・検証作業です。
もはや苦行をはるかに超越し、賢者モードです。

さらに別の困難もありました。
AD2077はクリック式なので面倒ながらもリコールは出来るし、かなり細かい設定まで追い込む事が出来るのですが、残念ながらローパス、ハイパスがありません。
運良く今回の曲ではローパス(ハイカット)はさほど必要では無くハイシェルフのカットが寧ろズバリはまったのですが、ハイパス(ローカット)は厳しい。
確かにAD2077に通しただけで穏やかにハイ落ちロー落ち感はあるのですが(計測してみると殆ど無いのが不思議)それだけではローをカット出来ない部分が出て来てしまいました。

そこで、ちょっと工夫(ズル?)をしました。
EQでは無い他のプラグインエフェクターのお力をお借り致しましたw
とは言っても、今回のミックス検証ではEQ以外のエフェクターは自由に使えるので各EQのミックス時に於いて使っているプラグインは結構変わりました。

つまり使うEQによって他種のエフェクターにまで影響を与える、と言う事です。
これは今回の検証で非常に為になった事の一つです。
普段は単一のEQで作業することなど殆ど無いので、そのような差異が出にくく気がついていないだけで、
本質的には他のエフェクターにまで影響を及ぼしていた、と言う事になります(少なくとも私にとっては。)

例を上げると、他のプラグインEQを使ってのミックスと比較すると、サチュレーター系のプラグインを挿す数が断然少なかった事が一番の違いです。
AD2077でのミックス時では使う事の無かったサチュレーター系を他のプラグインEQでのミックス時ではガンガン使っているのでハイパスの件とでおあいこと言う感じですかねw

今回はハイパスの代わりに丁度勉強中のInvisivle Limiter G2のDC CUTの部分を使ってみました。
これ、かなり自然にローを削れるので今回のような縛りプレイでなくとも普通に使っています。
このリミッターの多機能ぶりはなかなかのものでして、コンプとしての能力も素晴らしいです。
オーバーサンプリングをかけなければかなり軽いのも魅力です。

他の苦労もありました。トラックを重ねていくとアンプの特性が累加していくので、ピーキーな帯域が出てくるのです。なので、無味無臭のプラグインをスパスパさすようには出来ません。
ここはかなり工夫が必要でした。
本当にAD2077で弄る必要があるところだけをイコライジング、その他は出来るだけフェーダーによる調整にする。
当たり前の事ですがミックスで一番重要なのはフェーダーによる調整なのですが、ついつい疎かになりがちです。今回はアンプを通す副作用を避ける為にフェーダーをかなり緻密に弄りましたが、これは非常に効果が高かったですね。
パワフルなEQを必要なところだけ使う、他はフェーダーによる調整。

一方、トラック毎にAD2077を重ねていくのでノイズは大丈夫か心配しましたが、こちらは全く気になりませんでした。
流石はハイエンドマスタリング機材。伊達ではありません。
因みにいずれ紹介するRED2ではノイズまみれになってしまいました。
今回のミックスではノイズを含んだサチュレーション系プラグインを殆ど噛まさないで済むのでむしろS/N比が優れているかも知れませんw
まぁサチュの方もちゃんと設定すれば良い事なのですが。

最後に音に関しては特にローのキレキレブースト、立体感、スムーズさ何より高級感漂うサウンドは現時点のプラグインEQでは比較になりません。

そんなこんなでミックスをAD2077だけでやってみましたが、結論。


長所:音は最高!想像以上にカッケー!

短所:面倒クサさは想像を絶するレベル。

そういうわけで、ライフワーク以外ではとてもじゃないけど不可能なプロセスでした。
ただし音「だけ」に拘るのであれば最上級の結果は得られました。


以上です(笑)



さて次。

AD2077でのミックスが想像を絶する苦行であったので、次は出来るだけサクサクできそうなものを選んでみました。

FabfilterのPro-Q2です。







実は当ブログの人気記事の一つがPro-Q2の記事なんです。安定してビュー数を稼いでくれています(笑)
つまりそれだけPro-Q2のユーザーが多いのでしょう。

こちらも簡単な音の傾向を書いておきたいと思います。
Pro-Q2の音質に大きく影響する要素として、Zero Latency、Natural Phase、Linear Phaseの各モードがあります。
このうちLinear Phaseモードの時の音が私が良く言う「Fab臭」が特に漂います。
具体的にはツルツルした印象が強く感じます。この「ツルツル感」は私だけでなく複数の方が言明されているので、恐らく共有出来うる感覚かと思われます。
それに加え、リニアフェイズ特有の低域の甘さ(と言うかFIRフィルターに共通する弱点)がどうしても残ります。これはLinear Phaseモードを選んだ時、右側に現れる5種類のクオリティである程度コントロール出来ます。
クオリティを高くすればするほど低域が脆弱では無くなり、かわりに負荷が増します。
ミックスの場合、通常Natural Phaseで使用する事をオススメします。一番自然に感じる事が多いのがこのモードです。

さて実際にミックスをFab-Q2で進めて行った経過をご覧下さい(笑)

まぁなんとサクサクとミックスが進む事でしょう!w
プラグインさいこう(笑)

冗談はさておき、EQに関してはPro-Q2のみの縛りミックス作業を通して感じた事を書いて行きます。
まず、このEQの最も優れた点は視認性の良さと使い易さです。
勿論以前からそれは感じていましたが、Pro-Q2縛りでミックスをしてみてさらに強く感じました。
とにかく直感的にイコライジングが出来るのが素晴らしい。
アナライザーもめちゃくちゃ見やすく使い易いです。
本当はミックス作業をやりたくない作曲指向の強い方なんかには最適です。

音的には少々癖があるものの、Natural PhaseやLinear Phaseなどで音質や利便性を使い分ける事が出来るので、ある程度調整が利きます。
確かにbx-digital v3のように超便利なオマケ機能が付いているわけでも無く、EQuilibriumのように強力なカスタマイズ能力が備わっているわけでもありません。
また最近流行のアナログエミュレート系EQのように有機的な倍音付加をしてくれるわけでもありません。
トランジェント保持能力もこの手のハイエンドデジタル系EQの中では正直高い方でもありません。
しかし、それを考慮に入れてもこの使い易さはミックスに最適なEQの一つであると言えます。

ただし、このEQだけでミックスをすると、ほぼ確実に「Pro-Q2」(と言うかFabfilter)の音がします。
この音が好みか否かで評価は変わる気はします。因みにNatural Phaseで使うと癖は少ないです。

多くのジャンルに対応出来ると思いますが、パッキパキのエレクトロニカやジャキジャキのハイファイなメタルにははっきり言って不向きだと思います。クラシック系は以外とイケます。
アニソン系やメジャー指向のポップスには相当向いていると思います。

使い慣れてるかどうかも大きいとは思うのですが、今までのところ、最も速く作業が完了したのはこのPro-Q2でした。
もうひとつ、これは善し悪しでは無いのですが、あくまでも無味無臭系EQなので、何らかの色付けが必要になってきます。
実際、前述のAD2077だと使うまでもなかった色付け系のプラグインをかなり使いました。
そういう意味ではPro-Q2では足りないアナログ感を出すのには時間がかかりました。
とは言え、それはこういった無味無臭系EQだけで作業をするには宿命と言える事です。

で、結論

長所:とにかく作業効率が素晴らしく、かつ直感的。音が曲に適合するなら常にPro-Q2だけで済ませたいレベル。

短所:ソリッドな音作りには不向き。ただし、アタック感を殺したい時にはむしろ長所に。

以上です。


とりあえず今回は2つだけのご紹介となりましたが、次回はもう少し掲載出来ると思いますw








いきなりですが、今回の音源をアメブロのサイドバーの下の方に埋め込みました。宜しくお願い致しますw

自分は音楽制作のスタイルと言うかアティテュードをプロジェクトごとに明確にしています。
これは曲がりなりにもプロとして30年作曲に携わって来た現時点での結論です。

その中でアイデンティティの中心となる活動の多くを中川統雄名義及びCockroach Eaterというユニットに求めているのですが、今回はCockroach Eaterの曲を幾つか纏めてメドレーにしてみました。

ところでsoundcloudのProにしてみて改めて認識したのですが、高域から超高域の周波数帯がかなり盛られてしまいますね。
Cockroach Eaterの曲は普遍的な作品、音質を目指しているわけでは無く、一般的な美意識からしてみるとかなり歪な作品が多いのですが、その表現方法の一つとして、気持ちの良いミックスバランスを崩すというアプローチをとることがあります。
結果として、多くの曲の低域、超高域をやりすぎなぐらいブーストしている事があります。
もともとそのようなバランスなので、soundcloudとの相性が非常によろしくない。
ですので、今回の音源はダウンロードを可とさせていただきました。興味のある方はダウンロードしてお聴き下さい。
オリジナルからはダウンコンバートしてありますが、それなりに聴けると思います。

今回の音源で言いますと、一番最初の曲「Paranoid Sinfonia」の冒頭部分を聴いてみて下さい。
耳の痛い「カ・カ・カ・カ・」と言う音です。soundcloud上で聴くのと、ダウンロードして頂いて聴くのとではかなり違う事が確認出来ると思います。

ところで、開始から5秒くらいまでの音、あれは何かと言いますと、私のオリジナル特殊歌唱法の一つ「呪音」と言う声です。
呪音には基本的に飛び道具的なエフェクトをかけてはいません。
というより、実際の呪音を知っている方ならわかると思いますが、リアルではもっとソリッドな爆音が出ます。
ライヴでやりすぎると次の日半身が麻痺状態になるのであまり好んではやりません。
あの音を最高の音でレコーディングしてみたいんですが、私の腕ではデータにおさめきれないんですよね。
どなたか腕自慢のレコーディングエンジニアの方、お力をかしていただけないでしょうか?
是非ご連絡お待ちしております(笑)