UVI社製Falcon純正のシンセサイザーオシレーターのみを使用して制作したエレク トリックピアノ音源であるElectric Dyno mk.Vを試してみました。

http://www.aurorasample.com/electric-dyno-2

 

 

 

 

 

 

この音源は新世代サンプラーFalconに読み込むタイプの音源です。

価格は6ドルとお手軽に購入出来るサンプル音源です。

 

操作性に関してですが、使い方で迷う事はまずありえません。シンプルそのものです。まぁFalcon自体がかなり複雑なのですが(笑)

プリセットは8つあります。最近の大容量サンプル音源を使っていると少ないと思うかもしれませんが、個人的には多すぎるのも困りものだと思っています。

自信のあるプリセットだけに絞ってくれ、あとは俺が調整するから!派の私的にはこれぐらいでも全然アリです。

 

音質に関してですが、スッキリした傾向です。爽やか、清らか、そんな音です。

空気感や臨場感のようなものはあまり感じません。

なので、音数が多い曲に使ってみると非常に使い易かったです。とても馴染みやすいです。

空気感がある音源、リアルな音源と言うのは評価が高くなりがちですが、なんでもかんでも良いと言うわけではありません。

空気感のある音源は単品で聴くと圧倒されますが、実際のところ音数が多い曲だと使いどころが難しかったりします。言い方を変えるならアレンジやミックスが大変難しくなります。

electric-dyno-2はそのような音源の対極にあると感じました。

 

逆に音数が少ないバラード系だとやや物足らず、サチュを通したりアウトボード通したり工夫してみましたが、そんな事をするくらいなら別の音源を使った方が良いと思います。

 

概ね気に入っており、音数が多い時にほんのりと足すなどの使い方で重宝しそうなのですが、出来れば改善して欲しい点もあります。

それはAUTO PANとPHASERです。

これらはBPMと動機しておりまた深さや速度を変える事が出来ません。

特にAuto Panの速度および強度を操作出来ないのはかなり気になりました。

私の場合別途Cyclic Panner(A.O.M. 69ドル)を使ってパンニングする事が多いですね。

このCyclic Panner、DAWの付属PANに不満を持っている人はとりあえず買っておけ!的プラグインですよ。

 

因みに8つあるプリセットのうち私が良く使うのは「DI」と言うプリセットで、

これはクリアで、残響もほぼ無いスタンダートな音色です。

これに前述のCyclic PannerをかけたりMFM2(u-he 79ドル)で調整します。MFM2は基本ディレイですが、「調整」と言うにふさわしいモンスタープラグインです。みみにっき的五つ星プラグインですが、なかなかに手強いですwww

 

かなりお手軽なお値段&仕様ですので、Falconを持っている人はとりあえず買っておいて損は無いと思いますよ。

AD

皆さんこんばんは。Twitterをしているとこまめにネタを呟いてしまい、すっかりブログ更新を怠ってしまっている中川ですw

 

 

今回はそのTwitterから仕入れた情報で面白そうだと思い早速使ってみたAudio Thingの「The Orb」と言うFormant Filterのご紹介です。

 

フォルマント系の処理は大きく分けると2種類に分かれます。

ひとつは実際の声になんらかの処理を行い、非人間的にする方法

もうひとつは声以外の音源になんらかの処理を行い人間的な特徴をもたせる方法です。

 

今回のThe Orbは後者のプラグインエフェクターになります。

 

 

使い方はわりと簡単です。細かくオートメーションも出来ますが、適当にプリセットから選んでちょちょっと弄くるだけでそれなりなものになります。

 

今回試しにThe Orbを使ったデモを作って見ました。

The Orbを使うには元ネタが必要なのですが、今回はu-heのHiveを使ってみました。

まず一つ目のデモ音源は弄くり回した声とキックだけで作ったループにHiveをのせたものです。

最初の4小節は声+キックのみのループ、その後にHiveが入ってきます。

 

https://soundcloud.com/8uuh2mseebt9/voice-loophive

 

 

ハイ、これではあまり意味が分かりませんねw

作ったぼくにも意図が良くわかりません。

 

では、このHIveにThe Orbを通したものが次のデモです。

 

https://soundcloud.com/8uuh2mseebt9/voice-loophivethe-orb

 

これだけでも結構それっぽくなります。Hiveの音に母音がランダマイズされた感じで足されています。といっても少しプリセットっぽいですね(笑)

 

 

さてこれに少し手を加えます。今回はGlitchやフランジャー、それからゲートかまして...

うん、なんだかんだいって手を加えましたが、作業時間自体は5分くらいです。

 

https://soundcloud.com/8uuh2mseebt9/voice-loophivethe-orbglitchetc

 

 

ミックスはほぼしていないに等しい状態なのでそのへんご勘弁願いたいのですが、結構それっぽくなります。

 

このThe Orbは単体でもなかなか面白いのですが、Glitch系のエフェクターと相性が良いので一度試してみて下さい。

使い方次第ではEDM以外でも十分使えるエフェクターですよ。

 

あ、今なら39ドルとお安くなっておりますww

 

ではでは〜

 

 

AD

Audient iD4を買った

テーマ:

モバイル型のオーディオインターフェイスAudientのiD4を買いました。

すでにリリースされ好評を博しているiD22、iD14の小型版です。

 

 

普段私はPrismsoundのOrpheusを使っているのですが、こちらは主にミックス・マスタリング用(特にAD作業)で、作品作りに関しては自分はどっかと座って作業するより、気分が乗ったらそのへんで作曲したいというか気分屋なところがあるし、移動も頻繁なので小型で高品質だと思われるオーディオインターフェイスが欲しかったんです。

 

アイディアが湧いたら声ネタ、特殊歌唱をパパッと録音したいと言うのがあって、マイクプリが良さそうなものを探していました。

普通の歌唱(?)はある意味正解に近い音の共通認識があるので、出来る限り良い音で録りたいというのがあります。

そういう場合はスタジオで録るか、うちの環境ならマイクはGold ReferenceかC12VRもしくはKiwiから選ぶ事が多いです。

プリはNeve1073の自作かVoxboxもしくはOrpheusの付属プリを使います。

最近はもっぱらOrpheusの付属プリを使う事が最も多いです。コイツのプリは素晴らしくて、少なくとも色付けしたく無い時なんかはホント良いです。ベストに近いと思います。

で、必然的にADはOrpheusになります。

 

ですが、Cockroach Eater名義の作品ではいわゆる普通の歌唱法はほぼなくアイデア重視なので、ある程度の音質で録れれば良いのです。(呪音に関しては相当機材と環境を選びます)

寧ろ、発想やイメージ、勢いを損ねないスピード感がもっともっと重要。

発想と演奏と録音がシームレスである事こそが最終的には質に繋がります。

 

イメージしていたのは小さくてそこそこの音で録音出来るオーディオインターフェイスにハンドヘルドのコンデンサーで作曲するスタイル。

そこで白羽の矢をたてたのがこのiD4でした。

何故ならマイクプリの質を売りにしていたし、Audientなのでそのへんは信用してみようと思いました(笑)

 

iD4の特徴やスペックなどはhttp://allaccess.co.jp/audient/id4/

などを見て頂くとして、実際に使ってみた感想を書きますと

 

◯マイクプリはこのクラスではかなり良いと思う。ただし、通常オーディオインターフェイスのプリに良くある「無色系」ではなく結構しっかり味付けがあります。ざらっとした質感と言うかアナログ感が強いです。このあたりは好みが分かれると思います。

が、品質自体としては相当良いと思います。

 

◯DAに関してはOrpheusとは比べるべくも無いのですが、値段帯として比較的近いUR28Mと比べると断然良いです。スペック上もそうだし、ぱっと聴くだけで差が分かります。

モニターはRL906で比較してみましたが、UR28Mだと正直RL906がかわいそうになるぐらい切ない音になりますが、iD4は結構頑張ってくれました。

 

×ヘッドフォンアウトは2つありますが、各アウト別のボリュームは付いていません。

またモニターアウトとヘッドフォンの個別調整も不可です。

ここら辺でコストを削減しているのですね。

ですので、iD4はスピーカーとヘッドフォン両方を頻繁に行き来して使う分には不便です。

因みに代理店のオールアクセスでは次の様に提案されています。


1. ヘッドフォンのリファレンスボリュームを決める
2.昨今のアクティブモニターはボリュームのトリム調整が出来るのでそれを用いてミュート解除した時のモニターのリファレンスレベルを調整する。
これを面倒と思うか否か、で評価は変わってくると思います。
 

△当商品の売りの一つで、私も注目していたScroll Control モードは最初すごく興奮したのですが、意外と使い勝手は悪かったです。

これは、エンコーダー(一番大きいノブ)にスクロール・ホイール機能をアサインし、DAW のオートメーションなどの様々な機能へのアクセスが可能になると言う代物です。

使い方自体はいたって簡単で、iDボタンを押してDAW上のカーソルを使いたいプラグインの上に持って行くだけでグリグリ出来ます。これ自体は非常にスムーズで素晴らしいですね。

ただし、使うプラグインによってつまみの感度があまりにも違うというのが大きな減点。

敏感すぎる時と、鈍感でグリグリ回しまくっているのに2dBぐらいしか変化させられないケースがあります。

また、つまみの挙動とプラグイン側の挙動が殆どの場合に於いて逆になるのもちょっとストレスになります。これに関しては個人的には慣れれば別にどうと言う事はないのですが。

 

◯?重量ですが公式のスペックを見ると1kgとなっています。が、実際測ってみると636gです。全然軽いですw

大きさも手のひらサイズで結構軽いので持ち運びを考えるとかなりオススメ出来ます。

 

 

今回このiD4とハンドヘルド型コンデンサーマイクSR40Vで声を録音してサイケデリック風なデモを少し作って見ました。

殆ど声だけで作っています。特に最初の4小節(約8秒)は完全に声のみです。

マルチエフェクターをかけていますが、このような使い方をする分には少なくともこの環境で僕は全く問題無いと思いました。

https://soundcloud.com/8uuh2mseebt9/id4sr40v-vocal

 

因みに8秒後から出てくるシンセはDiversion、ちょろっと合いの手に出てくるのはDivaです。それ以外のシンセは一切使っていません。

ただしマルチエフェクターはみみにっき的3種の神器をフルに使っております。

 

参考になるとは思っていませんが、ダウンロードを出来る様にしておきましたので、参考までにどうぞw

 

 

 

 

 

 

AD

ご無沙汰しております。

色々書いてみたいネタはあるのですがTwitterで呟いたりしていると、記事を纏める前になんだか満足していまうんですよねw

 

さて殆どシンセ、音源関連に関しては書かない私ですが、それには理由があります。

勿論好きだ嫌いだと言うので良いなら幾らでもかけるのですが、それなりに評価を下すのはなかなか難しいです。

 

音源と言うのは曲を作るにあたって最も影響が大きいツールです。

ですので立場や嗜好により評価は全く変わります。

エフェクターなどでも、例えば主に扱う音楽のジャンルによって評価は変わったりしますが、音源の差異に比べれば無いも同然です。

音源の場合、音楽のジャンルは当然ながら仕事の内容などにも評価は大きく影響されます。

私自身、仕事内容やまた作る音楽の方向性がかなり広い作曲家なので、つくづくそれを感じます。

 

例えば個人的に今最もアツいのは音響系現代音楽で大活躍しそうな、sonicLABのCosmosƒ-Saturn及びCosmosƒ-fxです。

 

 

Saturnがシンセ、fxがエフェクターなのですが現代音楽やIDMなどでしか満足に能力を発揮させられそうにありません。

理屈的に難しいと言うこともあるのですが、それ以上に現代音楽の素養が非常に必要となります。

さもありなん、このCosmosƒ、クセナキスの"Sieves system"を採用していると言うのですからどのようなものになるかは自明の理です(笑)

勿論サブのパッドなどにはどんな音楽ジャンルにでも使えると思いますが、それならわざわざこのシンセを使う必要は無いでしょう。

GUIを眺めているだけでも楽しいのですが。

他にも以前から有名なCycling '74のMaxや、MaldaProdactionのMXXXなども素晴らしいポテンシャルや多様性を持っていますが、このようなシンセ、システムは諸手を上げてオススメは出来る代物ではありません。

 

Cosmosƒは個人的にはまさに今一番アツいシンセですが、これを高評価するか?と言われれば非常に難しいですね。

あえて評価するなら複雑怪奇かつ複雑すぎる挙動を示すその可能性とGUIの美しさは☆5つ(満点)

ソフトの使い易さとしては☆1.5、CPUの負荷は☆0.5となります。

またこれを使ってBPMに同期させて有機的なパッセージを作るとなると困難を極めます。それらを鑑みるととてもオススメ出来る代物ではありません。

 

ちょっと特殊なシンセを例にあげてみましたが、作曲家がどのような立場にいるかで評価が変わると言う例としてはわかりやすかろうと思います。

 

 

 

さて、初心者にオススメのシンセと書きましたが、「初心者」をある程度定義付けしておかなければなりません。

ここで言う初心者とは楽器の演奏や作曲する事自体はそれなりに経験があるが、DAWなどのソフトや機材を殆ど弄った事が無い人、もしくは苦手な人の事を指しています。

私の教えている人たちにもそのようなタイプは沢山います。

DAWで音楽をやりたいと思っている初心者のうち、作曲はした事あるけどコンピュータが絡むと苦手勢は、ソフトは弄れるけど作曲は未経験、と言う人より本来多い筈です。

 

 

さてオススメする音源ですが、初心者の方の為の生楽器系音源は私にはとうてい決める事が出来ません。何故なら個人の趣向や予算、得手不得手など勘案すべき条件が多過ぎるからです。

これはもう個人個人に事情を聞いて個別に判断せざるを得ません。

ですので、失敗をしたくなければ(金銭的な意味で)信用出来る人に直接聞いて判断してもらって下さい。

因みにここで言う初心者はデモを聴いても正しい判断を下せる事はまず無いと思います。

あれは最大ポテンシャルを公開しているだけであって、初心者が使い易いかどうかは全く関係無いからです。

 

一方、いわゆるシンセに関してはそこそこ言及する事が出来ると思います。

例えば今回のように「初心者」と言う条件に絞ってみるなら比較的容易に書く事が出来ます。

 

初心者にとってシンセ選びでより重要な事は

※とにかく分かりやすく使い易い。

※インストールやオーソライズなど、実際ソフトを立ち上げ、使うまでのプロセスが易しい

※プリセットが質・量とも充実している。

 

これに尽きます。

音の善し悪しや負荷などは二の次です。

意外と二番目の事を無視されていますが、真の初心者の多くはここでつまづくのです。

なので一番重要視しても良いぐらいかと思います。

 

では一番オススメしたい初心者の為のシンセ、u-heのHIVEです。

 

 

 

 

 

u-heと言うベンダーのシンセで、日本にも代理店があります。https://dirigent.jp/product_brand/u-he/

このシンセの利点、それはとにかくわかりやすい事です。

何故ならマルチウィンドウ機能やサブメニューが無いので、この画面に出ているのが機能の殆ど全てだからです。

初心者にはゴチャゴチャして良く解らないかも知れませんが、これほど理解しやすいシンセもなかなか無いので、まずこのシンセを理解してみて下さい。

オシレーターが2つ、しかもそれらが左右対称に配置されているのでとっても見やすいです。

因みに、やれる事が少ないかと言うとそんな事も無く、(勿論同社のZebra2などと比較してはいけません)よくぞこれだけわかりやすくうまく纏めたもんだと感心してしまうシンセです。

プリセットも大変充実しています。つまみをどう弄って良いか分からなくとも、プリセットを使いこなせれば買って損したと言う事は殆ど無いと思います。

そして負荷ですが、軽いです。かなり軽い。目立った不具合も今の所確認していません。使っている限り非常に安定しています。さすがu-heクオリティ。

 

先ほどリンク先を貼っておいたように日本の代理店があるのも初心者には心強いでしょう。

またこれも重要ですが、オーソライズ(認証)もいたって簡潔、しかもシリアルナンバーさえ控えていれば、winだろうがmacだろうが何台でも使いたい放題です。

これならマシンを買い替えたとき、複数台使う人にとっても安心感満点です。さいこう。

こんなに素晴らしいサービスをしてくれるベンダーのものを割るヤツらは信じられません。割れを見かけたらみんなでガンガン通報しましょう。

 

と言う事で、現時点で初心者に最もオススメのシンセはコレ、HIVEです。

勿論中級者以上の人でも物足らないと言うことは全く無いのでご安心を。

ただし、シンセを弄くるのが好きなシンセジャンキーにだけはあまりオススメ出来ないですねw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TDR Slick EQ

テーマ:
今回はTokto Dawn Labs(以下TDR)と言うベンダーからリリースされているEQのひとつSlick EQのご紹介です。





Slick EQはフリー版と有料版であるGentleman'sEdition(以下GE)とがあるのですが、有料版であるGEでも30€とリーズナブル。
結論から言うと、この価格ではトップクラスのプラグインEQの一つだと思います。
簡単に纏めますと、
「アナログモデリングほど濃くは無いがきっちり且つ多彩な色付けをしてくれる、やや不器用な機能性を持つ特殊能力付き万能型デジタルEQ」
簡単じゃないか(笑)

特徴
☆40kHzまで調整可能
☆自然なサチュレーションの付加(ブースト時のみ)
☆6段階の歪み(無料版は4段階)
☆位相を変化させ低域を遅延させる機能「φ」(GE版のみ)
☆レゾナンスのあるハイパスフィルタ(GE版のみ)
☆殆ど直線のようなTILTフィルタとV字型フィルタ(GE版のみ)
等。
なんか結局目を引く特徴は全部GE版でないと付いてないのかwみたいになってますけど、実際そうですね。
因みに他のTDRソフト、Kotelnikov(コンプレッサー)も無料版とGE版があるのですが、こちらは無料版でもかなり使えます。
一方SlickEQはGE版でないと本領を発揮しないと思います。


個人的な使用感
☆トラックを色付けして行く時に最適
☆φモードがミックスで鬼神のごとく働く
☆EQ サチュレーションボタンon+レゾナンス付きハイパスフィルタon+歪みステージのToasted
による音作り(特にキック)が超使える
☆直線型のTILTを使ってのイコライジングがかなり良い

まず通常に使った時の音ですが非常に自然です。まさにトランスペアレントです。
それは無料版でもなんらかわらずGE版と比べても差がありません。

音作りに非常に向いているEQであると言うのが結論なのですが、一応書いておかなければならないのは
細かいQ設定は出来ないと言う事、ハイパスを除くと3つの帯域しか操作出来ません。

万能系のデジタルEQを使い慣れているDTMerの方はそこだけは認識しておかなければなりません。
ただし、Qに関しては5種類のスタイルがあり、そのうちの「Japanese」と言うスタイルがかなり鋭いカットが出来るので個人的には困る事はありませんでした(ただしJapaneseモードはGE版のみ)
ですので、個人的には弄れるのが3帯域だけ、と言うのがマイナスポイントですね。

ただ実際サウンドメイクしている時に3帯域で困った事は殆どありませんでした。
細かい補正であればEQuilibriumで、高域をシェルフでブーストする時はBAXで、エンハンサー的にイコライジングしたいときはAirEQで、など役割分担させているからなのですが。

このEQの白眉はやはりφモードによるオペレーションでしょう。
φモード、これは先ほど書いた通り、高域に対して低域を遅延させ位相を変化させるのですが、変化具合はFREQを指定し決定します。
かけたトラックを聴いただけだと音の変化こそ分かれど、意義があるのか否か判断が難しい事もあるでしょう。
しかし、他トラックと同時に聴くと効果は覿面です。

アタック感を穏やかにし、サステインを延ばしたり、デジタルだけで処理した時にありがちな生硬なイメージを緩和し耳に優しいサウンドに調整する事が可能です。
また、オケのミックスでも後ろに配置される楽器群にこれをかけると面白いように前後感が出ます。特に後ろにいてほしい低音楽器群にはクリティカルな仕事をしてくれます。

サチュレーションはブースト時にのみ干渉をおこします。また、効き自体も穏やかなので、最初はもの足らなく感じるかも知れません。
しかし、各トラックにかけて処理する事になるのでこれで丁度良い塩梅なのです。
また、 Output stageに備え付けられている6段階の歪みはGE版にのみ搭載されている「Toasted」と名付けられたモード、これが特にオススメです。
このモードはインプット/アウトプットトランスに近い挙動を示すとの事です。
確かにそのようなニュアンスを感じられます。これも効き自体は比較的穏やかですので、ガンガンつかっていけます。

ちょっと面白いEQですが、アレンジやミックスで前後感を出したい人には救世主になる可能性すら持つ
クリティカルEQです。しかも今なら3500円もしないと言う価格破壊。コスパ最高ですよw