大根2 みなさんこんにちは あおくび大根

 え~・・・覚えていますか?
・・・基礎栄養学の過去問解説をしている
者です。前回の解説が11月でした・・・
ひつじ羊 からさるオランウータン にバトンが渡ってしまい
ましたね冷や汗
 (できるだけ)頑張ってUP↑☆ して行きたいと思い
ますので、よろしくお願いしますペコリ

 
 問題行きますエル

 第29回80番の問題です

 たんぱく質・アミノ酸の代謝に関する記述である。
 正しいのはどれか。1つ選べ。

 (1) たんぱく質の平均半減期は、肝臓よりも
    骨格筋の方が短い。

 (2) 食後に血糖値が上昇すると、筋肉たんぱく質
    の分解は促進される。

 (3) エネルギー摂取量が減少すると、たんぱく質の
    必要量は減少する。

 (4) 分枝アミノ酸のアミノ基は、骨格筋でアラニン
    合成に利用されない。

 (5) グルタミン酸は、小腸粘膜のエネルギー源となる。


 ・・・解説です著者名
  たんぱく質・アミノ酸については、やはり多く出題されて
 いますね。その内容も多岐に渡っています。応用問題も
 たんぱく質に関するものが出題されています。
  今回はたんぱく質の半減期エネルギー代謝等を問う
 問題です。

(1) 体たんぱく質は常に入れ替わっています。(1日に
    体たんぱく質の1~2%)これを代謝回転といいます。
    臓器により代謝回転の速度はかなり異なります。
    代謝回転によりたんぱく質の半分が入れ替わる
    時間半減期といい、肝臓は約20日、消化管は
    約10日、骨格筋は約180日です。したがって、骨格筋
    より肝臓の方が半減期は短くなります。

(2) 血糖が十分にある状態では、血糖がエネルギー源
    として使われるため、体たんぱく質を分解して、エネ
    ルギー源とする必要はありません。

(3) エネルギー摂取量が減少するとたんぱく質は本来の
    構成素(体をつくる)としての役割以外に、熱量素(エネ
    ルギー源)としての要求量も高まるため必要量は増します。

(4) 分枝アミノ酸(分岐鎖アミノ酸 BCAAともいう)は、バリン・
     ロイシン・イソロイシンのことで、骨格筋で代謝され、アラ
    ニン合成に利用されます。

(5) グルタミンとグルタミン酸は全身の血液循環にはほとんど
    入らず、腸(特に小腸)での代謝燃料として使われます。


・・・以上ですsao☆
・・・で・たんぱく質に関する問題がもう一つ出題されていますので、
ついでにもう一問。


第29回81番の問題です

摂取するたんぱく質の量と質の評価に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1) 無たんぱく質食摂取時にも、尿中へ窒素が排泄される。

(2) 正味たんぱく質利用率は、吸収された窒素のうち、体内
   に保留された割合である。

(3) アミノ酸価は、含有するアミノ酸総量で決められる。

(4) アミノ酸インバランスとは、制限アミノ酸の補充で栄養価
   を改善することである。

(5) 窒素出納は、エネルギー摂取量の影響を受けない。


 ・・・解説ですいのき先生
   たんぱく質の栄養価評価法である、「生物学的評価法」
  「化学的評価法」について理解しておきましょう。

(1) 窒素出納(NB)とは、摂取した窒素(食事中のたんぱく質を
    窒素に置き換えて計算する)と、体内から失われた窒素の
    バランスをみたものですが、排泄される窒素の中には食事
    由来でない窒素が含まれています。酵素や腸粘膜の脱落
    物、腸内細菌、分解された体たんぱく質などです。これを
    「不可避窒素損失量」といい、「内因性尿中窒素」「代謝
    性糞中窒素」を合わせたものです。

(2) 正味たんぱく質利用率は、生物学的評価法の中の窒素
    出納を指標にした方法の一つです。正味たんぱく質利用
    率は、摂取されたたんぱく質のうち、どれだけが体内で
    利用されているか(体の中に留まったか)を示したもので
    す。正味たんぱく質利用率(NPU)=(体内保留窒素量/
    摂取窒素量)×100。言い換えると正味たんぱく質利用率
    (NPU)=生物価×消化吸収率/100で算出できます。
     問題文中の「吸収された窒素のうち、体内に保留され
    た割合」は(体内保留窒素量/吸収窒素量)×100で表わ
    される生物価のことです。

(3) アミノ酸価(アミノ酸スコア)は化学的評価法で用いられ、
    体たんぱく質合成に必要な必須アミノ酸、それぞれの
    値(それぞれ100とする)を満たしていないアミノ酸(制限
    アミノ酸といいます)の値(複数ある場合は一番少ない
    アミノ酸《第一制限アミノ酸といいます》の値)です。した
    がってアミノ酸の総量ではなく、必須アミノ酸一つ一つ
    が必要とするそれぞれの量を満たしているかで判断
    します。

(4) アミノ酸インバランスとは、複数のアミノ酸が同程度に
    不足している場合に、片方のアミノ酸だけを補足すると、
    かえってたんぱく質の利用効率が低下し、要求量が増
    加することをいいます。問題文は「アミノ酸の補足効果」
    のことです。

(5) 上記解説(1)の通り、窒素出納はたんぱく質の出入りで
    すのでエネルギー摂取量の影響を受けます。


 ・・・以上ですsao☆
   長々と解説してしまいましたガクリ
   お付き合いありがとうございましたありがとう

    また近いうちに~ももいろちゃん
                            :*:・keiko・:*: