こんにちは!

第29回管理栄養士国家試験の臨床栄養学の解説をまたまた担当することになりました、MIYABARAです
担当するのは前半の問題になるかと思いますが、昨年度に引き続きよろしくお願いします

先日、1年生と一緒に御殿場研修へ行って参りました!
曇りが続き富士山は残念ながら見えませんでしたが・・・
海なし県で育った私にとっては、自然に囲まれて故郷に帰った気持ちでした。
楽しい思い出が作れました

緑に囲まれてきれいな空気を吸ったりするとリラックスできますよね
机に向かいっぱなしだとストレスたまってしまいますよね・・・
たまには森林浴もいいかもしれませんね!

それでは、さっそく問題へいきます!
臨床栄養学は121番からですね↓↓↓↓



121.臨床栄養の用語とその説明の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)コンプライアンス―――――――痛みを抑える治療
(2)アドヒアランス――――――――患者側の治療への積極的な参加
(3)ノーマリゼーション――――――患者の重症度の判別
(4)セカンドオピニオン――――――患者の意思の確認
(5)トリアージ――――――――――別の専門職の意見を求めること




正解は、(2)でした!



(1)について
コンプライアンスとは?
「コンプライアンス」は、要求・命令などに応じること、人の願いを受け入れること、という意味なので、薬に関して使うときは「患者が医師の指示通りにきちんと薬を飲む」という意味になります。
医療者の指示通りに治療を受けるということですね。

なので、選択肢の「痛みを抑える治療」というのは違いますね

「痛みを抑える治療」は、緩和治療緩和ケアといいます。

 世界保健機関(WHO)により、緩和ケアとは、「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことによって苦しみを予防し、和らげることでクオリティ・オブ・ライフ(QOL)を改善するアプローチである。」と定義されています。

つまり、患者の苦痛や死への恐怖を和らげ、QOLを保持することに重点を置いているんです
栄養療法では、栄養バランスよりも患者の希望に沿うことや満足感を与えることのほうが重要だと考えます。

もちろん、家族を含めたサポートを行うことが大切です!



(3)について
ノーマリゼーションとは?
ノーマライゼーションとも言います。
すべての人々が障害の有無に関係なく、平等に通常の日常生活や社会活動を営むことを可能にするために、社会を改善していく必要がある(障碍者との共生)という考え方を示す用語です。



(4)について
セカンドオピニオンとは?
主治医以外からの意見、という意味です。(5)の選択肢にある「別の専門職の意見を求めること」がセカンドオピニオンですね。
より適した治療法を患者自身が選択していくべきだ、という考え方に沿ったものです。
ちなみに、主治医からの意見は、「ファーストオピニオン」と言います。



(5)について
トリアージとは?
負傷者を傷病の緊急性・重症度に応じて分類し、治療の優先順位を決定することです。
 
トリアージ(Triage)は、治療(Treatment)、搬送(Transport)とともに、災害時医療で最も重要な3つの要素(3T)の1つです。

判定結果は4色のマーカー付きカードで表示され、一般的に傷病者の右手首に取り付けられますが、これを「トリアージ・タッグ」と呼びます。


 第30回管理栄養士国家試験から、臨床栄養学の問題数が変わりますね!
30問だったのが、28問となるそうです。ほかの分野でも、問題数が変わったものがありますのでチェックしておいてください

応用力試験に社会・環境と健康、公衆栄養学、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、臨床栄養学を中心とする問題が入ってくるそうです。
また、応用力試験については、今後も内容を充実させていく、ということで・・・頭のいろんな引出を開けながら解いていく問題が増えていきそうです
問題数が10問だったのが20問になるのですから・・・
とりあえず、土台がなければ何も積んでいけません。
基礎を固めるところからいきましょう。
とりあえず、焦らず、ひとつずつ!
知識が増えてくると、関連性などがだんだんわかってきます
コツコツと続けていきましょう!