奥出雲の贅ある素食。仁多米玄米かゆ | コン美味食文化論

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いけずな京女が、コンビニエンスに現代ニッポンの食文化を探求中。食のクロスロードを縦横無尽に放浪してます。


コン美味食文化論-リーフレット


 

「奥出雲の棚田」~島根県 奥出雲町~


 仁多米を育む、島根県奥出雲町は
 面積の約9割を山林で占めます。
 水田はその山間に棚田状に存在し、山から下りてくる水を穏やかに流し、稲を育てています。
 (仁多米のリーフレットより)


 仁多郡産コシヒカリ、その名も「出雲国 仁多米(にたまい)」

 ふとしたきっかけでそのお米の存在を知り、気になっておりました。


コン美味食文化論-会場1


 すると!
 求めよ、さらば与えられん。

 デパートの催事に、仁多米が出店されていたのです!
 有難う神様仏様、いや高島屋様ですね(笑)


コン美味食文化論-会場2


 島根県仁多郡奥出雲町は、中国産地の山々に囲まれた標高400m前後の自然豊かな町。
 松本清張の代表作「砂の器」の舞台として有名…だそうです。(読んでません、無知)

 仁多米の美味しさの秘密は、面積の86%を占める豊かな森林で蓄えられた、ミネラル豊富な水と清冽な雪解け水。
 標高300~500mにある水田ならではの、昼夜の温度差。
 そして、和牛飼育が盛んな奥出雲だからできる、地元和牛の完熟堆肥による栽培。

 そのような話を聞けば、仁多米を食べてみたいとおもいませんか?


 ところが。
 その時私には、米袋を担いで帰る余裕はありませんでした…主に物理的事情。
 っちゅうか、これから会社に行くし。


コン美味食文化論-仁多米1


 そこで、捨てる神あれば拾う神の登場です。

 お米と一緒に、 「贅ある素食 仁多米玄米かゆ(丸大豆醤油だし しそ梅かゆ)」が並んでおりました。
 即、お買い上げ~。
 
 パッケージの表には、仁多の地名の由来が書かれておりました。


出雲国風土記
 「是は豊潤(にた)しき小国(おぐに)なり…故仁多(かれにた)という。…此の地(ところ)田良し」の記述のように、仁多は古代より日本有数の良質米の産地です。

 
 そして裏面には、こんな「想い」が。


コン美味食文化論-仁多米2


作り手の独り言
 生産者が栽培に気をつかった良質米を選び良質調味料を厳選素材で相性良く味作り致しました。
 粗である玄米を滋味を感ずる素食にと心掛けました。合成保存料・着色料等を使用せず、安心仕立ての美味しさをお召し上がり下さい。


  原料米栽培確認及び製品企画
            JA雲南
       (有)井上醤油店
        木次乳業(有)
        
 この場合の素食とはすなわち、「日本の豊かな自然の中から生まれた素晴らしい食生活」のこと。
 奥出雲の自然の恵みに感謝して、さあ、いただきましょう。

コン美味食文化論-仁多米3


 
 味付けはしそ梅とだし醤油。
 なお、「仁多玄米かゆ」の製造元でありだし醤油を提供している井上醤油店さんは創業以来140有余年、醤油の古式醸造を守り続けておられる素晴らしい蔵なのです。
 いずれは、紹介せねばなりますまい。

コン美味食文化論-調理後1


 
 しみじみと体に、ゆっくりと染み込んでゆく優しい味わい。
 ほどよい柔らかさに炊けていて、ほっとする喉越し。
 へたな玄米を食べると糠くさくて閉口することもありますが、もちろんそのようなことはありません。
 しそ梅とだし醤油が、玄米の甘みと旨みを引き出してまさに滋味。

コン美味食文化論-調理後2


 
 ご馳走様でした。
 このような「素」晴らしい食をいただけて、心より感謝致します。


コン美味食文化論-調理後3


〈井上醤油店 仁多米玄米かゆ〉
内容量:かゆ250g、しそ梅7g、だし醤油10g
原材料:玄米(仁多米)、梅、赤しそ、醤油、風味原料(椎茸だし、あごだし、鰹エキス、鰹だし、昆布だし)、酒みりん、醗酵調味料、砂糖、清酒、魚醤、食塩、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)



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