一期一会 | Denbayのブログ

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「赤いもみじの葉が
川を流れて行く
そこに岩があれば
そう少しとどまって」
「出会いは別れの始まりなのでしょうか
浮いては沈み行く
ことも覚えた」

三浦徳子の作詞「一期一会」の歌詞より

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チャオ・ベッラ・チンクエッティ(旧称:The ポッシボー)の新曲「一期一会」という曲を聴いていて、その歌詞に和風の、というよりも和歌的なテイストを感じて驚いた。
上の歌詞から、たとえば僕は、次のような歌を連想した。

「山川に風のかけたるしがらみは
流れもあへぬ紅葉なりけり」

(「古今和歌集」秋下・303)

「瀬を早み岩にせかるる滝川の
われても末に逢はむとぞ思ふ」

(崇徳院「詞花集」恋・228)

冒頭に引用したのは2番の歌詞だが、1番では「桜」も出てきて、和歌の春秋の題を読み込んでいる。

作詞者を調べてみたら、三浦徳子(みうら よしこ)という人だった。
この作詞者、主な業績としても以下のようなものがあり、それなりに大御所であるようだ。

杏里「CAT'S EYE」
岩崎宏美「万華鏡」
吉川晃司「モニカ」
郷ひろみ「お嫁サンバ」
沢田研二「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」
永井真理子「ミラクル・ガール」(亜伊林名義)
中森明菜「アサイラム」
松田聖子「青い珊瑚礁」
八神純子「みずいろの雨」「想い出のスクリーン」

それよりも驚いたのは、この三浦徳子の兄が、「文芸評論家の三浦雅士」だとウィキペディアに書かれていたこと。三浦雅士の評論は、高校・大学時代に何冊か読んでいる。三浦雅士が『ユリイカ』や『現代思想』の編集長を務めていたことは、ご存知の方も多いだろう。
しかし、彼が2010年に「紫綬褒章」を受章しているとは(僕は)知らなかった。

PVも「和」な背景を使っている。
(見てみたい方は、Youtubeで「一期一会」「チャオベッラ」と検索してみいください。)