キャンシステム「ミュージック・ラウンジ」 矢沢永吉インタビュー | 矢沢永吉激論ブログ

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6月9日はKING OF ROCK の日!

攻撃を続ける矢沢永吉の最新作『TWIST』は、前作『ROCK'N'ROLL』をも凌ぐ究極のROCKナンバーが集結!

そしてなんと矢沢永吉インタビューもあります!!


MUSIC LOUNGEに矢沢永吉が登場!
6月9日に前作『ROCK 'N' ROLL』からわずか10ヶ月でニューアルバム『TWIST』を発売する矢沢永吉。

『前作の『ROCK’N’ROLL』よりも、さらにリスナーがすぐそばにいるような、そんなサウンド』(矢沢)という新作『TWIST』や、秋のツアーについて語っていただきました!


-MUSIC LOUNGE PICKUP-
http://www.music-lounge.jp/v2/articl/pickup/detail/?articl=2010/05/31-10:20:00_afb4478917b1d5e1233438d4b08718a9

――10ヶ月ぶりのニューアルバムですが、前作のアルバム名が『ROCK’N’ROLL』、今回のアルバム名が『TWIST』、なにか原点復帰を感じさせるアルバム名ですが、そういった事は意識されていたのでしょうか?

「僕がキャロルでデビューしたのはもう30数年前ですけど、キャロルの頃って知らず知らずのうちに、非常に直球のサウンドをやっていたんですよね。僕が曲書いて、ジョニー大倉が詩書いてね、みんなでアイデア、アレンジ考えて『OKせいのっ!』で作ったあの音楽は、もちろん僕らビートルズから影響受けているし、考えたらリスナーにとっては直球だったんですよ。でもその当時は直球とか直球じゃないとかそんな事は分かってなくて、只この音いいよなーってやっていたんですよ。」

「やがてキャロルも解散して、ソロになり、作り手として音をとことん追いかけて、どうだろう、どうだいって感じで走っていて、ある日、ハッと、やっぱり聴き手はどのへんで聴いているんだろうという壁に何十年もやっているくせにぶつかった訳ですよ。言い換えたら何十年もやっているくせに、リスナーはどのへんを求めてるんだろう?ってまだ疑問に思える。考えてみれば矢沢の真面目さですよ。」

「僕があえて真面目さって言葉を使うのは、だって僕くらい36年も37年もはってたら、別にリスナーがどのへんで聞いていようがどうでもいいじゃないですか。ぶっちゃけて言えば、そのへんでいいから好きに聞けよって話になる。やろうと思えばやれますよね?でもそこが僕のまた欲張りなとこなんですよ。」

「僕は作り手として、どうだっ!て言い続けてきたんだけど、ちょっと何かおかしいかなと。リスナーって、実はもっと直球で聞きたいんじゃないだろうか?もっとど真ん中で聞いてるんじゃないだろうか?って。僕が昔、ビートルズに泣いたように。」

「よし!じゃあ、やっぱり直球ど真ん中のサウンド作ろう。それが原点回帰。そうかもわからないです。僕はそんなつもりは無いんだけど、そこに行ってるのかもしれないですね。」

――巡り巡って?

「うん、巡り巡って。僕はそんなつもり無いですけど。やっぱり、直球ど真ん中のサウンドって言ったら、やっぱりキャロルのあの頃、自然にやっていた頃に戻っているのかもしれないですね。もちろん、たくさん経験も積み重ねてそこに来ているから、また違うものなんだけれども、ハートとしては直球ど真ん中のサウンドはやっぱり理屈なしに大事でしょ、ってところは一緒なのかもしれないですね。それが実は去年リリースした『ROCK’N’ROLL』というアルバムで、タイトルも別に昔をしのんだ訳じゃなくて、やっぱりロックン・ロールって言い切っちゃいたい!と思ったんですよね。もう、余計なことは言わずロックン・ロール!そうしたら誰か言いましたよ。ロックン・ロールってイケシャアシャアとずばり言い切れるのは矢沢さんぐらいじゃないですかって。」



6月9日リリースの『TWIST』ジャケット ――たしかにそうですね(笑)

「言いましたけど、僕は『ああ、そうですか~、すいません』みたいな(笑)。ごめんね~みたいな感じだけど、かっこいいじゃない、言い切るところが。」

――かっこいいですね

「それに、今の時代は逆にロックン・ロールをやってる人が少ないんですよ。これは間髪入れずに第2弾作る必要があるんじゃないかって僕は思いましたね。」

――なるほど

「それで、去年『ROCK’N’ROLL』をリリースした時は4年ぶりのニューアルバムだったんですけど、この『TWIST』は間髪入れずに10ヶ月ですよ。(指を鳴らす)イケッ!て感じですよ。」

「それで最近、ある専門誌の編集長みたいな人が『矢沢さん、すごいんですよ。知ってましたか?』って。今ライブハウスや現場でロックン・ロールやろうってムーブメントの若手バンドが今ガンガン出て来てるんですって。矢沢さんが今やってる事は物凄く新しいんですよって言われましてね。」

――おおぉぉ!!!
 
「だから、ああそうですかー。じゃ、そいつらが売れた時10%ずつ持ってこさせろって言いたかったけど(笑)」

―― 一同(笑)

「とにかく、それが事実だとしたら、非常に新しい何かが吹き始めてるのかもわかりませんね。」

――そうですね

「何が吹いているのかもわからない。それは自然の流れですよ。やっぱり、ヒップ・ホップがあって、ブラック・ミュージックがあって、そろそろ、ガンガンしたロックン・ロールが欲しいよね、そろそろ。だから僕はちょうど、アルバム製作のさなかに『矢沢さん次のアルバムはどんな感じですか?』って言われたから、「まあ…しいて言えばね、かっこよくしたくない、キレイにしたくない、大人っぽくしたくないって、そんなサウンドですかね~」って言ったんですよ。そうしたら、「矢沢さん、もうちょっと具体的に何かありませんか」って言うから『具体的に言えばさ、もうちょっとこう、ガサガサ、ザラザラ、ザワザワするような音楽。いい意味での、いい加減さををたっぷり含んでるようなサウンド。もっとリスナーのすぐそばにあるようなサウンド。なんか一緒にコピーしたくなっちゃうようなサウンド』、そういうのだなって言いました。というのをまあ、『ROCK’N’ROLL』あたりから全面的にそう思いましたね。だからテイストもですね、洋楽にしたくないと思いました。」

――なるほど

「そして、いい意味でのいい加減さって何かって言ったら、join us!みたいのがあるわけですよ。一緒に行こうぜーみたいな。だから今回の方が前作の『ROCK’N’ROLL』よりも、さらにリスナーがすぐそばにいるような、そんなサウンドかもしれませんね。」




――では、秋より始まるツアーに向けての意気込みをお聞きしたいのですが

「もう、これはですね、去年のツアーとまさしく一緒です。去年は、新しい風を僕自身吹かせたかったし、実際に吹いていました。だからインストアライブとかやったりしたでしょ。」

――ニュースでもやってましたね

「300人のインストアライブですよ。36年も37年もキャリア持ってる矢沢が『新人です』みたいな所でやっちゃうんですよ。それは決してあの、やらせではなくて、やりたかったし、タワレコの新宿店屋上で、オレも仲間に入れてー!って。インストアやっちゃおうぜ!!みたいな。おもしろいじゃん。インストアやってそれから次は東京ドーム。」

―― 一同(笑)

「それで、ツアーの話しですけど、だったら今年は久しぶりに…、もう昔に戻って攻撃的にしちゃおうぜ、攻撃に!!新しい風が吹いてるんだし、新しい風をもっと吹かせちゃおう。インストアやっちゃえ、全曲投入しちゃえ。だから12曲、全曲ライブで投入しました。するとやっぱり、セールスも凄いよかったアルバム『ROCK’N’ROLL』ゆえに、みんな聞いて来ている訳ですよ。それを、ファンは何曲やってくれるのかなぁ?と。どっこい12曲全曲武道館で生で見れるわけですよ。それは反響すごかったですよ。」

――ファンとしてはすごくうれしいですよね

「ファンとしてはやっぱり、現役感、攻撃感がものすごくあるじゃないですか。終わった後のメールなんかでも絶賛してましたね。あの『ROCK’N’ROLL』をキーやピッチをそのまま顔ねじまげて歌ってる。歌わないとキーがでないんだもん、あのキーは。ほら、うち口パクやってないからさ、本気でこうやるしかないわけですよ。その、本気のカツカツ感で歌ってる矢沢見ると、これ、金払ったって気持ちをみんなするじゃないですか。武道館でチケット代を支払った意義があるみたいな。ライブを見に来ているファンは、本気の様を見たいんだからね。ああゆう口パクが見たいわけじゃないわけ。ロックン・ロールを見に来てる奴ら、ロックを見に来ている奴らは本物を観たいわけですよ。もう、声が出ないなら出ないなり、声が枯れているなら枯れてるなり、いいからシャウトしてよ、みたいな。だからこっちも本気だったんですよ。だからキーが高いから、コンディションによって日々違うんだよね。かっこよく、「ワォ!」といってる日もあれば、もう、「ワゥ」がぎりぎり、ハウって言ってる日もあって(笑)、そのハウがいいって奴もいるわけですよ(笑)。

―― 一同(笑)

「だからね、今年は同じ。そのカツカツ感、ギリギリ感を含めて、去年1回味を占めてますから、今年も僕は、11曲『TWIST』は全曲投入する。だから今年のライブはやばいですよ!去年の『ROCK’N’ROLL』から5~6曲抜粋するでしょ。今年の『TWIST』から11曲。もうこれで過半数しめちゃう。もう17曲ぐらいになっちゃいますよ。すると、あと何曲王道の曲を引っ張ろうかって事になりますが、17曲が去年・今年で占めてますし、まして、去年からもう新しい風吹かせてる訳じゃないですか。もう相当新しい(指を鳴らす)ライト・ナウって矢沢を見るって事ですよ。」

――非常に楽しみです!では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします

「このHPをご覧のファンの皆様…なんか急に硬くなっちゃいますが。(笑)いろんな話を今日した通りなんです。非常に作ってる僕自身がワオッ!と思ったんです。前作『ROCK’N’ROLL』を出した時に。もうそりゃあ嬉しくてね。これだ!みんな待ってるはずだと自分で勝手に思いました。作ってる本人が一番嬉しくて、もう間髪いれずに!って号令をかけたもんですよ。そのアルバムです。この『TWIST』。是非聞いてもらいたいと思います。」