大前研一の農業論が変わった | 矢沢永吉激論ブログ

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1990年代前半から大前研一の論文を読んでいますが農業と米についてはずっと主張が一貫してました。


日本は農業の最適地ではない。

海外でも国産と同等以上の品質の米は作れる。

稲作は平坦で広大な土地が向いている。


ところが最近微妙に変化が出てきました。


サピオの12/16号 「人間力の時代」で

新潟で農業をやっている大前さんの友人の話が出ています。


サラリーマンから専業農家に転身してから

労働時間は1/4、収入は4倍になり

暇な冬の間はバリ島に遊びに行っている。


彼の土地は800坪

地価が1000万。


大前さんが土地を買うから耕して欲しいと言ったら買う必要はないと。

耕作放棄地がいくらでもあるから

年間55000円でリースできると。


以前の大前さんはコスト面や気候、地形からみると

オーストラリア、アルゼンチン、ポーランドが農業に適していると。

日本の農家は政府の方針に左右されて競争力が全くなくなっている。


それなら海外に出て土地を買い、

自分たちのノウハウを指導することで活路を見出すべきだと言っていました。


新潟の農家の方はデータベースに基づいた緻密な農業をやっているらしく

収穫量は少なくても収益の上がるシステムにしているそうです。


都会から仕事がなくて農業に転身するならそれくらい計画的にやりたいですね。


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