キング・オブ・ポップに学ぷ〝本当の幸せ″について  江原啓之 | 矢沢永吉激論ブログ

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 何でもかんでも欲しがってはいませんか? 
自分はツイてないとか、

幸せに見放されていると思っている人ほど、
実は欲張りになつてしまっていることがあります。
どんなに欲しいものでも、

自分の身の丈にあわないものを欲しがると、
その代償はかえってくるものなのです。

 少し前のことになりますが、

キング・オブ・ポップと呼ばれた
マイケル・ジャクソンが亡くなりました。
突然の死に驚かれた方も多かったかもしれませんね。
亡くなった後、

彼の生涯についてさまぎまに取り上げられていたので、
皆さんも目にしたことと思います。

マイケルの人生は、まさに波瀾万丈でした。
富もステイタスも得たかわりに、
トップスターゆえの孤独、誤解を味わってきました。
あなたも、彼の生き方から「本当の幸せとは何か」
をしっかりと学びとってほしいと思います。

 マイケル・ジヤクソンは、一時期、
東京の千代田区と同じ広さがあるという
〝ネバーランド〝に子どもたちと暮らしていました。
それだけ見れば、贅沢な暮らしだと思うかもしれません。

しかし、贅沢に暮らすことだけが本当に幸せでしょうか。
彼にまつわるさまざまな報道などを見るにつけ、
「本当の姿」を知っていた人はわずかだったのではないか、
とも感じます。

あれほどのスターに上り詰めると、周りからのやっかみ、
ねたみは相当だったはず。そうです。
光が強ければ、その分の濃い闇も負わなくてはならないのです。

 この世には、光と闇、そして正と負があります。
幸せなことがあれば、その分の試練は必ずあるのです。
また、「街灯」の法則とでもいいましょうか。
光り輝くところには、多くの蛾などが群がってくるもの。
それと同じで、輝く人のところには、
足を引っ張る人も集まってくるのです。

 人がうらやむような成功や幸せを手に入れたい。
そう思ったときには、

光と闇の両方を背負える覚悟があるのかを
心に問いかけてほしいと思います。
光だけを欲しがっているとしたら、それは違うのです。
試練をも乗り越えられる精神的な〝体力〟
もともなっていないといけないのです。

何もかも欲しがって、
「あの人のように幸せになりたい」と願っても、
人には、その人なりの器があるのです。
自分は試練や闇を背負えるだけの覚悟がないと思うのなら、
分相応の幸せを見つめる方が本当の幸せなのです。

そもそも、幸せって、人と比べるものではないんです。
あなたの心が感じるもの。
つまり、あなたのなかにあるものなのです。

 スペインのある物語に、こんな一節があります。
「欲しいものがあるのなら、

何でも好きなだけ持って行きなさい。
でも、その分の代償は支払わなければいけませんよ」と。

何事にも得た分の代償はあるという

教訓を救えてくれるエピソードです。
あなたも、欲しいものがあるなら、

追求してもかまいません。
けれども、その分の試練がある、

ということは心にとどめておきましょう。

 スピリチュアル的にみれば、
闇も経験することはたましいを成長させます。
人生を旅にたとえるなら、
光も闇も、思い出に残る名所なのです。
ですから、恐れることはありません。
どんどん挑戦していいのです。

 ただ、すでにある幸せに気づく感性も必要ですよ。
すでに、あなたなりの幸せを得ている、
ということが多いからです。

そして、人をうらやむときには、

その人の表面だけで判断しないこと。
その成功の裏には、

目には見えない苦労もあったはずです。
涙を流した日もあったでしょう。
そういうことに想いを馳せたうえで、
幸せとは何かを、

あなたなりに考えでみてほしいと思います。

 人生の光も山間もしっかりと見る。
それは、本当に充実して生きるためには、
欠かせないことなのです。
トラブルや悩みに出会ったとしても
そこから逃げようと思わないでください。
乗り越えられない試練がやってくることはありません。

また、過去に何らかの〝種まきをしたから、
その出来事がやってきているのです。
アンラッキーに思えることも、
あなたの人生を豊かにするものかもしれません。
果敢に挑んで、光も闇も見つめられるあなたになリましょう。