大前研一さんの「さらばアメリカ」の台湾版が出版されています。 | 矢沢永吉激論ブログ

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大前さんは昔から外務省も中国政府も関係なく

馬英九と会ってるし李登輝の時代はアドバイザーをやってました。
中国に行けば薄熙来と会うし遼寧省の経済顧問でもあります。


http://moon.shinsukesan.com/ohmaes_student/2009/08/post-12.html


「さらばアメリカ」の台湾版。
「美国再見?」
日本語版では「So Long,America!」となってますが

台湾では「?」とややソフト。
向こうの出版社によるとそれほど反米感情もないし

「さらば」と言い切る必要もないんだとか。
著者がそこまで干渉しているわけではなく向こうに任せているようです。

今回の台湾での講演では週間ポストでも書いているように

中台関係の第二フェーズについて議論してきたようです。
第一フェーズは台湾が中国の保税区に入っていって生産基地として使う。
安価な労働力で生産し世界に輸出する。
これは大成功。

今は状況が変わった。
アメリカが失速して中国の内需が拡大してきている。
これはあくまでも中国政府の発表しているGDPの数字が

正しいと仮定した上での話。
実際に中国国内でそれほど急激に内需が拡大しているかは

かなりあやしいと欧米メディアも言っている。

仮に大本営発表が正しいとした場合、

台湾のスタンスは従来通りでは通用しない。
内陸部に進出して開発、生産だけでなく

流通、販売までマネージメントする必要がある。


輸出ではなく内需に転換する場合、

中国内部では産業のインフラが整っていないと考えた方がいい。
できる可能性があるのはまず台湾だが今のままで大丈夫かと。

馬英九さんはハーバード出身で周りに人がいるときは

中国語で話していますが人がいなくなると

英語で議論をしてくれる非常に聡明な人らしいです。



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