坂の途中 おいしいコーヒー 7 | 矢沢永吉激論ブログ

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かれんとの時間と空間をつくりたくて一人暮らしを始めた勝利。
しかし実際には離れている時間が落ち着かない。
1ヶ月経ってもかれんが部屋に来たのはたった4回だけ。
心ここにあらずの勝利はバイト先の風見鶏でも失敗してマスターに怒られてしまう。

部活でも人間関係も微妙。
星野りつ子とのやりとりから原田先輩にかれんとのことを話すことになってしまう。
でも先輩の反応は意外に親身だった。

かれんは自分のやりたいことを見つけつつある。
だからこれからは勝利の部屋には来ないことにすると。
勝利は気が進まないけど応援する。

いつものように1年かけて1冊進むストーリー。
ファンは納得してるでしょうがいつまでもズルズル進みそうですすまないもどかしさが芸術なのです。
トレンディドラマはキムタクが出てきて3ヶ月でラストにキスして飛行機で外国に行って新しい生活を始めて終わりですが「おいしいコーヒー」は村山さん自身が長編にするつもりはなくて1作目で終わるつもりだったけどもう10年。
でもこのもったいつけるのがいいのです。

こういう恋愛小説もっとあってもいいんですがなかなかハマるのがない。
10代の若者とかフリーで仕事してるアーティスト、外国で一人暮らししてイルカの調教してるとか。
他の女流作家の小説を今日もパラパラ見てきましたが何か違うんだな。
主人公が結婚してちゃダメだしラブシーンの描写はリアルでも繊細で芸術的でないとダメ。
片山 恭一とか石田衣良とか江國香織も違う。
自分で書く気はないし。
ないですかね、他にこういうの。