まずはセットリスト。

といっても、るなぶるさんの記事からの借り物です。


1.   ワンルーム・ディスコ

2.   ポリリズム

3.   シークレット シークレット

4.   edge


mc


5.   コンピューターシティ

6.   PlasticSmile

7.   マカロニ


mc


8.   love the world

9.   SEVENTH HEAVEN

10.  NIGHT FLIGHT


着替えタイム&白Perfumeと黒PerfumeでVJ


VJとリンクしてそのままDJダンスタイム


これは僕の記憶なので曖昧


BcL GAME コンドラ TSPS レシピ ドーナッツ リニア セラガ(順番も内容も当てにしないでくださいこれらの曲をやったのは確か、でもそれ以外が…また訂正します)


11.  Dream Fighter

12.  パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

13.  ジェニーはご機嫌ななめ


Perfumeとパッと楽しく遊ぼうのコーナー


14.  チョコレイト・ディスコ

15.  Puppy Love


アンコール


1.   Perfume

2.   願い


ご覧いただいたとおり、セットリストから人気曲、ライブの定番が消えています。


特に目立つのは「エレワー」「w2」が落ちていること、DJタイム中のメドレーとして使われた「GAME」「セラガ」「BcL」が正式なリストからは外れていることですね。


これは英断だと思います。


Perfumeは成長途上にあるアーティストであってこれからも持ち歌、曲数は増えていくばかり。

いずれ、いつの日にか過去の人気曲のどれかをセットリストからはずさなければなりません。


今回の大舞台で「エレワー」「w2」などのファンから愛されて長い人気曲を外したセットリストを提出した上でライブを大成功させたことの意義、は大きいだろう、と思います。


前回の記事で書いたPerfumeのライブの数少ない課題のひとつ、と書いたのはこのセットリストに関連したものです。


Perfumeは上京してきてからのサウンドプロデューサーがずっと同一人物であり、大体1年半くらいを目途にサウンドの色合いが変わってきているものの、基本的には「外れ曲無し」、ファンから愛される人気曲を多数抱えているユニットです。


ですからあ~ちゃんを中心にしてメンバーによって考案される毎回のセットリストは、並べ順に非常に工夫が見られるものの単調といえば単調、キラーチューンの組み合わせである必殺コンボを中心に人気曲を並べておけば、ファンはたやすく盛り上がってくれます。


Perfumeのライブというのは、まず何よりも彼女たちのハイクオリティなパフォーマンスを前提にしながらも、一方ではファンの熱意と愛情と、そして優しさによって成立しています。


メンバーの誰かがステージで不調に見えたとしても、ファンがそれを責めることはまずありません。

逆に盛り上げでそれを補えなかった自分たちを責めるんじゃないか、と思うくらいです。


彼女たちはまだ成長途上にある段階のアーティストであり、不安定な部分を抱えたまま、それはステージパフォーマンスであったり、あ~ちゃんのmcであったりしました。


彼女たちのライブには特色があります。


楽曲の演奏には音源をグレードアップしたものをそのまま使い、振り付けは細かい約束事に縛られている。


元々パフォーマンスの安定しやすいライブスタイルなんです。


しかも、アルバム「GAME」が出るまではゆったりとしたリリース間隔のシングル曲が中心、初披露を終えてリリースイベントを重ねてしばらくたてば、どの曲もやり慣れた曲になります。


それでも、ブレイク後に大幅に増えた各ライブのレポを読んでいると、今日メンバーの誰々は不調だったんじゃないか、みたいな報告が時折見られる。

それは、彼女たちの抱える不安定さが観客に見えてしまう時がある、ということではないのか、と思います。


なぜか。


不安定さを補い、ライブパフォーマンスそのものが彼女たちの好不調の波に影響されないようにするガッチリとした構成による演出がなかったからじゃないのか、と僕は思っています。


ガッチリとした演出がなくても、メンバーの誰かの体調でも悪いのか、という時でも、ツアーの始めの頃の誰々は振り付けのミスが多かった、とか機嫌でも悪かったのか、という印象を感じたファンがいても、Perfumeのライブは大いに盛り上がります。


そう感じたファンも含めて、会場に集まったファンが懸命にライブを盛り上げるからです。

彼女たちへの熱意と愛情と、優しさで。

ライブリピーターであるコアなファンであればあるほど。


だから、たとえば人気ユニットのライブチケットが運良く手に入ったからデートがてら行ってみようか、アルバム聴いてみたら良さそうだし、PVも可愛いし、なんていうライトなファンのカッポーは、ライブが始まったとたんに熱狂して飛跳ねる周囲のおっさんを見てドン引き、手拍子だけに終始したりします。


彼女たちのライブパフォーマンスに期待して、人気曲を並べたセットリストに満足してゆるいmcに和んで、ブレイクの度合いから考えれば慢性的にライブ飢餓状態におかれているファンに置き去りにされてしまう。


空腹を最良のスパイスにしたコアなファンは、イントロを聴いただけでヒューヒュー言いはじめ、あとは貪るようにライブステージにがっつくだけですから。


今までは。


7月に発売されるアルバムと、それをひっさげてのツアーが始まればライブに押し寄せてくるのはそういったファンばかりではありません。


ライブ会場の規模が全部は把握できないのでこれも大雑把な数字なんですが、おそらくは10万人を軽く超える延べ参加人数になると思われます。


多数のPerfume初心者、新しい世代のPerfumeファンを数多く取り込まなければチームの想定する目標数字には到達出来ないかもしれません(グッズ販売やメディアに取り上げられる回数、スポンサーへの広告効果も含めて)。


そのためには、勝手に盛り上がってくれるコアなファンに頼らない、会場へ足を運んだ誰もが同じように楽しめる、ライブステージ上の演出、が必要になってきます。


代々木DDDでチームPerfumeが見せた、DJミックスや人気曲に頼らないセットリスト、全体の演出は武道館ライブの時点でフォーマットは完成しており、さらに早くもツアーを見越したものであり、と同時にもちろん現段階で会場に足を運んだファンの大部分が満足できるライブステージを創り出して充分だったんじゃないか。


チームPerfumeは、ユニットPerfumeに新しい武具として「演出」をプレゼントしたんじゃないか、というのが全体を観てのざっくりとした僕の印象です。


なぜマイナスイメージとも受け取られかねないこんな内容を今書くか、というと、もう安心だからです。

それほど、代々木第一体育館で行われたPerfumeのライブ


ディスコ!ディスコ!ディスコ!


は、そのパフォーマンスや演出は、素晴らしかったからです。


各曲の個々の印象、感想についてもまたざっくりと明日以降に書いていこうと思っています。

ある方からいただいた宿題も含めて(笑)


代々木でedgeのダンスをPerfumeは消化出来たのか、でしたね。

あれからペッパーランチを食べながら考えてわりとあっさりと答えが出ました。

いきなり聞かれた時はしどろもどろでしたけど(笑)


それも次回以降に。

結論だけ書いておくと「やっぱりまだ出来てない」です。

ライブ映像を見ないとはっきりとは言えないけど、でも多分 ▽・w・▽