Perfumeのライブは口パクなんかじゃない!


というのが今回の日記のテーマです。


Perfume愛(by マスターさん)にあふれたファンの方なら皆さんご存知のとおり、PerfumeのライブではCD音源をマイク音声にかぶせてあるだけで、三人はあの激しいパフォーマンスと歌を両立させています。


って、おまえライブ行ったことねーじゃん、ガッシャーンおめえの机もうねーがら!!!(by ライフ最終回)


そんな自分自身のツッコミにタイピングの指も止まりそうですが、いや、映像だけでもそんなことくらい分かります。


元々口パクというのは初期のテレビ放送の設備の不備、などを原因として始まり、やがてその手法が極端に歌唱力の無い歌手のために使われるようになり、その後、まあ、なんやかんやありまして(そこを書けよ!)現代のlip syncと呼ばれるやり方になるまでに至っているわけです。


現在では極端に歌唱力の無い歌手による口パク、はほとんど見られません。


カラオケの普及のおかげか、極端に歌唱力の無い人自体が少なくなってるんでしょうね。


かわりに、激しいパフォーマンスを伴うライブ、を行う、主にダンス系ミュージックのアーティストによるリップシンクが主流になっています。


これには三つのやり方があるようで。


まず一つはいわゆる口パク。

音源に合わせて口だけ動かす、というやつです。

個人的にはこの方がよほど難しいような気もします。


二つ目が、海外のアーティストがよく使う、あらかじめライブ用にボーカルトラックを別撮りしておく、というやり方です。


これだと、CDとは違った歌声になって、生歌との区別もつきにくいです。

映像になるとさすがに分かりますが。


三番目が、特に日本でダンスパフォーマンスの激しいライブのほとんどがそうじゃないか、と思われる


CD音源を流し、ライブ中のマイクもオンにして、両方をかぶせた状態で使う、というやり方です。


少し前に、音楽番組の中でライブ中にスタンドマイクが倒れてしまったにも関わらず歌が聞こえてきた、ということがあって「口パクじゃん!!」と、非難されたり揶揄されたりしたことがありましたけど、あれ、本人は歌ってるんですよね。


その方が、口だけを動かすよりも簡単でしょうし。


さて、本題。


我らがPerfumeは、『リニアモーターガール』でメジャーデビューした後の曲の多くに、この三番目のリップシンクを使用しているようです。


ほぼ生歌、といっていいであろう


『スイートドーナッツ』

『ジェニーはご機嫌ななめ』

『ビタミンドロップ』

『彼氏募集中』

『Perfume』


にも、音源はかぶせてある感じですね。


音源、生歌両立型リップシンクは、安定した歌声と生歌の両方を楽しめる、ダンスパフォーマンスを伴うライブに一番適した演出だ、と思います。


もちろん、全部を生歌に出来るならそれに越したことはないんでしょうが、決められた振り付けを踊る、ことは想像以上の疲労を伴うんでしょうから、贅沢は言ってられません。


Perfumeの三人の流した汗と乱れた呼吸を知っているファンならば、特に。


Perfumeの三人の歌唱力については


あーちゃん>のっち>かしゆか


というのが妥当な評価だと思われます。


あーちゃんとのっちは、歌部分に関しては『おまじないぺロリ』でサビのパート(た~いへ~んだー)を分け合って歌った時から、Perfumeの両輪であり多分永遠のライバル。

それほど大きな差はありません。


ただのっちは、なぜか歌っている途中で声がひっくり返ってしまう傾向が強く、その分安定した歌唱力を誇るあーちゃんが頭ひとつ抜けている、といった印象を受けます。


かしゆかは、緊張すると(特にテレビ出演の時)歌と振付けがギクシャクし始める面があります。


元々声量に乏しいのかな、という気はしますけど、ちゃんと歌える人なのでもったいないな、という感じがします。


あーちゃんの歌声には何種類かあるようです。


普段話す声とは違う、大人っぽい歌声、『ポリリズム』などで使用されるウィスパーボイス、どちらも癖のない、透明感にあふれた歌声です。


声の押し引きの出来る、天性の才能の持ち主があーちゃんです。


のっちの声には張りがあります。


また、思春期から青春期の女の子、を主人公にした歌詞に適した、高く、澄んだ声の持ち主でもあります。


ただ前述したようにライブ中に声がひっくり返る、という悪癖があり、パフォーマンスの激しさを考えれば無理もない、とはいえ、生歌になったときの不安定さが気になります。


この2人がアカペラで『彼氏募集中』を歌う、という映像がネット上には存在するのですが、これはもう絶品!!


2人の歌のうまさと声の美しさに感動してしまいます。


かしゆかは、2人に較べたらやや劣るとはいえ、なにしろあの可愛らしい声。


インディーズ時代にはかしゆかをセンターにした曲が多かったのも当然ですね。

この人の声がなければ、Perfumeの歌からキラキラと輝く女の子らしさ、が大きく損なわれてしまいます。


いろんな意味でかしゆかという人は、隠れボス的なキャラみたいですね。


この3人の歌声が、たまたま広島県で生まれ、出会い、ユニットを結成して(しかも初期ぱふゅ~むからメンバーが脱退した後、あー、かしの2人が直にのっちをスカウト!!)長い雌伏の時を経て現在我々の耳にまで届いているのは、何度書いても書き足りないほどの奇跡。


もっともっと、彼女たちの歌声を聴いて、至福の時にひたりたいものです。


新曲が待ち遠しいったらありゃしない(・~・)