農が好きな人に役に立つ! 柴海農園のブログ

農が好きな人に役に立つ! 柴海農園のブログ

千葉県印西市で旬の野菜セットと加工品を作ってます。レストラン向けの変わった野菜、甘糀ジャム、受託加工などさまざまな分野にチャレンジ中。

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送料値上げのお詫びとお知らせ

 

拝啓  

皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は、柴海農園のやさいBOX定期便をご利用頂きまして誠に有難うございます。

このたび、弊社で利用している日本郵便から送料の大幅な値上げ要請があり、お客様には大変心苦しいお願いとなり恐縮ではありますが、送料を改定させて頂くことになりました。

これまで、できる限りの価格の維持に努めてまいりましたが、他業者(ヤマト運輸、佐川急便)と比較しても送料は日本郵便より高くなってしまうため、現状の価格の維持は弊社の経営努力だけでは困難という結論に至りました。

つきましては、2018年10月より下記の通り送料を改定させて頂きます。できる限り弊社で値上げ分を吸収させていただいておりますが、現状送料より大幅な値上げとなってしまいます。 

今回の改定でお客様のご負担が大きくなってしまいます事を、心よりお詫び申し上げますとともに、送料の値上げに関しましてご理解いただき、今後とも変わらぬご愛顧のほど賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

敬具

改定時期:平成30年10月1日(月)より  (税抜き価格)

関東圏
配送料金

改定後 常温

現行 常温

改定後
クール追加料金

現行
クール追加料金

S、Mサイズ

800円

600円

300円

200円

Lサイズ、珍しいやさいセット

800円

600円

500円

200円

※関西方面は上記に100円、北海道、九州方面は上記に300円加算されます。

※クール便でのお届け時期は、例年5月下旬~10月上旬ごろとなります。

※追加の野菜やサラダセット等を多数ご注文頂き、120サイズでの発送となる場合は

 常温1000円 クール追加料金600円を申し受けます。

以上

最近スーパーでは野菜が高い!とニュースでも取り上げられているようです。
取引先からもそうですが、取引先以外からも「野菜ないですか?」
とのお問い合わせを良く頂いております。大抵「ないです」と答えるのですが、
野菜が高い時にお問い合わせが来るのはほとんどの場合仲卸業者さん、
レストランさんが多いです。畑を見渡しても本当に野菜がない!
ですので新規のお取引はほとんどお断りするのが現状です。
すでにご契約いただいている皆さま、飲食店様に
しっかりと野菜をお届けすることが大切ですので。 

 


そもそもなぜ野菜の高騰が起きるのか?特に昨年もそうでしたが、
秋~冬にかけてはその傾向が強くなります。すごく簡単に説明すると
「秋の長雨や台風の被害によっては3月くらいまで野菜が無くなることがある」
ということになります。ここで野菜と気温の関係を見ていただきたいと思います。
大抵野菜の生育適温は15-25度です。春から夏にかけては気温が高くなっていく、
秋から冬にかけては気温が下がっていきます。つまり秋から冬にかけて
0度に近づくと野菜の生育がストップすることになります。
7,8,9,10月に植え付けたり、種を播いたりする野菜は
11,12、1、2、3月にかけて出荷をしていく。
12,1,2月は畑がほぼ冷蔵庫状態となりますので、
秋に出来上がった野菜は畑でそのまま冷蔵保存が効くわけです。
逆に言うと11月とか12月にいくら種を播いたり、
植付をしたりしても1,2月には野菜は収穫できないのです。
今年の天気はというと、10月とーっても天気が悪かったですよね?
しかも大型の台風が2つ来ました。タイミング的にいうと
現在とても高騰している野菜は10月に生育期で本来一番成長するべき
キャベツ、大根、白菜、レタスが大きくならず、小さいまま年越しをしている状況。
3月になったら花が咲いてしまいますので小さいまま年越しをしても
商品になる確率は極めて低いです。そして10月に種を播くべきほうれん草、
小松菜などの葉物はちょうど種を播くべき時に長雨にあたってしまったので、
播種のタイミングが合わなかったり、播けても湿害によって無くなってしまったり、
芽が出ていても台風で折られてしまったり、、。試練のような10月でしたので、
私は11月の時点で12、1、2月は野菜高騰するなーと薄々感じていました。
予想以上に11、12月が寒かったという点も野菜高騰に拍車をかけた要因です。

そんな不安定が状況が続く状況で離農者も多くなっていることでしょう。
「農業は自然相手だから大変」という12文字の言葉の中には、
一言では言い表せない過酷な畑の状況があります。
常に明るく振舞っているベテラン農家さんには、
とてつもない「鈍感力」「忍耐力」が備わっていることは
言うまでもないでしょう。そんな農家さんの重みのある背中を思い出す度に、
今まで私に農業を教えてくれた人への感謝と尊敬が、
農業という仕事について10年ほど経つ今でも大きくなっていきます。
天気が悪い時でもしっかりと野菜を揃え、契約頂いている皆さんに
安定して良い野菜セットが届けれらる様に、
智恵と技術を磨き上げてていきたいと思います。
 

畑の面積4ha

少量多品目栽培

個人飲食店出荷

青果店卸

サラダセット出荷

加工品製造

近場の野菜配達

無農薬米の田んぼ 50a

マルシェ出店 月2回

(こどもが3人)

 

という状況の柴海農園ですが、

来年5月から運営人数が減ることになりました。

正社員スタッフ 3名→1名

パートスタッフ 13名→13名 ここは変わらず

これは大変だーということで、本当はすぐにでも

人材募集をかけるところ、、、なのですが。

 

ここまで、事業も拡大し、人も増やし

お客さまが喜んでくれるであろう事業には

他がやっていなくても、飛び込んでいき。

どちらかというと、有機農家の中では

ガツガツしている部類にはいるみたいです。

 

多くはないですが、利益は出てもいます。

ただ、柴海祐也のやり方を拡大していったヒズミ?

が少しづつ蓄積されているようでならない。

それはあるスタッフがから言われた言葉。

「自分はここに居てはいけいない気がする」

 

この言葉、実は以前の職場でも聞いた言葉でした。

熱意がないとできない仕事場。

好きじゃないとできない仕事場。

本来は仕事ってそうあるべきなのです。

でもそう思ってしまうのは、彼の責任でもある一方。

私が自分のやり方をそのまま組織に求めてしまったからなのかなと。

 

規模が大きくなれば、スタッフに合わせたやり方に変えていかなければ

スタッフはついてこれない。 自分がやってるんだ という仕事でなければ

農業はただの作業になってしまう。

もちろん、そっから仕事はいくらでも盗めるし、これをやりたい!って言いだして

くれれば、自分はうれしくなって、どんどん教えて仕事を喜んで渡してしまう人。

でも「スタッフでもできる形」を整えて行かないと、意欲のある人でない限り

農業組織では埋もれてしまうだろう。

 

次から次へと押し寄せる仕事。

忘れたころにやってくる自然災害。

毎年変化する病害虫発生。

私は少しづつ積み上げていったから、

どうってことないのだが。

初めて飛び込んだ人間からすると、

なんだこの仕事、カオスじゃねえかってなるよね。

 

そうだからこそ、いったん柴海農園の仕事を全部棚からおろしています。

それから、またやりたいと思う事業を棚に並べる。

棚に並べる順番、割合は

それを担当するスタッフを思い描きながら。

お客さんもスタッフも私も畑も

皆が心地よくなれるような配置をイメージしながら。

 

100点はないけれど、80点くらいは取りたいよね。

だからこの正月は私にとってとても重要。

 

運よく水疱瘡になって(笑)

正月は一人隔離されたアパートで暮らしていますので

ゆっくり時間があります。

まだ答えは出ていませんが、

とりあえずブログに書いて、考えを整理してみました。

 

※そう!今年はちゃんと考えをブログに書いていこうと思います。

 その方が思考の整理になるかと思うので。

 

 

 

 

 

 

ひゅーーーん どん! 着地成功!!

 

ちょっとジャンプしすぎましたかね!?

え!お前ブログさぼりすぎだろって?

 

すみません!ジャンプして、着地すると

ワープするやるありますよね!?

それやってたんですよ!

ちょっとジャンプ力ありすぎて

3年くらい更新できなかったんですけど。

とりあえず元いた場所に戻ってこれたんで許してください!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ってごめんなさい!

お久しぶりの更新です。

代表の 柴海祐也です。

 

めっちゃブログさぼってました。

最後の投稿が2016年4月なので

約2年ほどですね。

さぼってた期間は。

 

また更新していこうと思いますので

楽しみにしていてくださいね!

 

 

 

 

 

ゆうやです。

今年から今まで使っていた籾殻豚糞堆肥に加えて
バーク堆肥をラインナップに加えました。

自分の畑は痩せている畑が多かったのですが、
ある一部分の畑は土壌分析の結果が良く、
そろそろ動物性堆肥は良いかな?と思うような結果に。

そんな時は緑肥でソルゴーとかを作付するんですけど、
その時間がない場合もある。
そんな時のために、やっぱり植物性の堆肥が欲しかった。
前から探していたんですが、なかなかないんですよ植物性が。

でも常に探していると不思議と見つかるんです!
配達中に見つけたある会社の敷地内に、山積みにされたバーク堆肥が。
すぐ問い合わせをして、自分で土壌検査にだして、
余計なものが入ってないか聞き取りをしたところ、大丈夫そう。

2トンダンプで運んでもらえるし、結構安かったので助かりました。
一番いいのは農園で再発酵したいんですが、
そんな設備もないので、畑の微生物と、クロストリジウム菌、納豆菌に
分解してもらいます。畑によっては太陽熱もやれば絶対いける。

これで高品質な野菜作りに欠かせないピースが揃いました。
水、有機物、人、ミネラル、技術
があれば最高の野菜は作れると思っています。

最後の肝は「技術」
こればかりは終りがないです。

今年は人も増えたけれども、面積は増やさずに、
野菜としっかり向き合っていきたいと思っています。



皆さん 大根の花をご覧になったことはありますか?

9月に種をまき、12月~3月まで収穫をした冬大根は
4月上旬から中旬に満開になります。



とても綺麗です!
他の菜花と違い、白い花!
白菜や小松菜は黄色い花なので、桜みたい!

味は大根に似た辛みがあります。
ステーキなどの肉料理に花を散らしたり、
野菜炒めなどに茎ごと刻んて最後の方に加えたりすると美味しくいただけます。

柴海農園でも4月は大根の花で飲食店様に出荷しております。

5月になると鞘をつけますので、
その鞘は「大根の鞘」として出荷しています。
こちらも後ほどご紹介しますね!

ゆうやでした。


ブルターニュからパリに戻った5日目。
パリでの目的はフランスの野菜料理を勉強すること。
そのために、予め野菜料理に定評のある星付きのレストラン、「アルページュ」に行ってきました!

星付きのレストランで食事をしたことがなかった私。アルページュは星3つ。
値段もかなり高く本当にランチなのか?と思うほどの価格でした。
アルページュの特徴はなんといっても野菜料理。ブルターニュ地方に自家菜園があるようで、
新鮮な野菜を使い野菜のみのコースを提供しています。
農家6人でいった私達は、もちろん野菜メインのコースを注文!合計13皿の野菜料理を堪能してきました。

彩り、野菜のサイズ感、西洋野菜の料理方法。
どれをとっても新鮮でとても勉強になりましたが、流石に13皿毎回野菜料理となると最後の方は食べきるのが大変に。。
12時からスタートして終わったのはなんと15時半!!
こんなに頭の中も、井の中もこんなに野菜に満たされたのは生まれて初めてかもしれません。
それと感じたことがもう一つ。野菜の使い方、見せ方はとても斬新でしたが、使用量は極わずか。
農家目線で見ると「このダイス状の黒大根1本で100人前取れるぞ。」とか、
「このスライスされたカリフラワーは1株で70人前はいける!」など農家ならではの意見も繰り広がりました笑

星付きレストランはやはり、他では味わえない体験が出来ました。
けれども野菜の使い方がどこか特別すぎて野菜が美味しいのか、
料理が美味しいのかイマイチよく分かりませんでした。
私が目指すのは普段の野菜がとっても美味しくて、
作り手の気持ちが伝わってくる旬の野菜。
そう考えると、星付きのレストランに出荷することが目標では無いです。
そういう意味で、もっと野菜を極めたい。どんな野菜も作りこなしたい。
そしてそれを食べてもらいたい。勉強すればするほど、答えは不思議とシンプルになっていきます。
技術、想いを磨き上げて行くことが私の一生の仕事ですね。

以下写真です。
















ボンジュール!フランス帰りの代表ゆうやです。無事に農園に戻ってくることができました!
仕事を2週間しないなんて就農をした時は考えてもいなかったのですごくリフレッシュ出来ました。
不在中に農園を守ってくれたスタッフの皆、子供を見ながら仕切ってくれた佳代には本当に感謝しています。ありがとう!

フランス、イタリア研修に行くことが決まったのは昨年2月頃。
農家仲間で行うはりまざかマルシェ(都内文京区の中勢以さんで毎週行っているマルシェ)メンバー
で野菜セットを共同で出荷しているのですが、そのお金を2年間積み立てて旅費の足しにしました。

行き先はフランスブルターニュ地方。夏は涼しく、冬は暖かいというとても恵まれた地域で畑作、酪農ともに盛んな場所です。
その地域で5件位の農家さんを見学しました。
育苗の仕方、土質、売り方似ているところも多いのですが、日本とは全く違っているところもありました。
特に違いを感じたのは「休暇」に対する意識の違い。
ある農業法人を見学した時のこと。
その農家は25ヘクタールの広大な土地で有機農業を営んでいました。
なんとスタッフはたったの5人!一人あたり5ヘクタール!
因みに柴海農園は3ヘクタールを5人くらいで回しています。
さぞ忙しいのでは?と思った私は「休みは有るのですか?」と訪ねてみました。

「週休2日で1年の間に5週間バケーションを取ります。」との返答が!
なんと!!こんなに広大で、人数も少ないのに、
5週間のバケーションも取れちゃうってどういうこと?と正直耳を疑いました。
その後日本人は長期休みはとるのか?と聞かれてそうですね。
年末年始の1週間くらいでしょうか。と答えるとフランス人はびっくりしたようで。。

彼らにとってはロングバケーションは必然な文化のようです。
農業=休みがないという現実は甘えなのでしょうか?
確かに生き物相手なので目を離せないときもありますが、
休みに対する執念があればそうなるように仕事を変えていくのでしょう。
少なくともフランスでは休みに対する執念を感じました。

以下農家さんの写真です


連棟ハウス 入口が全面空きます!


フランスの育苗の様子。
写真はマーシュ。 機械で成型し自動で種まきをします。
コンクリーとに直置きしてスプリンクラーで散水。
合理的ですね。。

こちらはカブ。あちらでは定植するものみたい。
日本のかぶの方が私は好きですが、この作り方、回転は速そう

レタス。マルチは4m幅くらいで余計な草が生えません。

②につづく