新しい食品表示制度について | アレルギーで家族をつなぐ~実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート~

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実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート
Written by パパ
※Facebookページ→食物アレルギー体験レポーター岡夫婦


私たち食物アレルギーを持つ方々にとって、
日常生活において食品を購入する際、
とても重要なのが、「原材料表示」です。


原材料表示に記載されている材料見て
使用されているアレルゲン物質を確認し、
食べることができるのか?できないのか?を
まず判断します。


消費者庁より、
新しい食品表示制度2015年4月より施行
されました。


食物アレルギーに関する
新しい食品表示制度の特徴


1.原則として個別表記になります。

個別表記の例

(画像は消費者庁発表の資料より)

表示されている原材料に対し、
個別にアレルギー物質の表示がされるようになります。

これで、どの材料に何のアレルギー物質が入っているのかが
わかるようになります。


2.特定加工食品及びその拡大表記が廃止されます。

特定加工食品の例

(画像は消費者庁発表の資料より)

今までの原材料表示では、使用された材料が特定加工食品
(その食品を作る上で、原材料が容易にわかるもの)については
詳細な原材料の表示はありませんでした。


例:マヨネーズ→卵、パン→小麦 など

これって、原材料表示を確認するうえで、
結構盲点だったりしてとても危ないなぁ
と思っていました。

新しい表示制度では、これらについてもアレルギー表示が
されるようになります。



3.一括表記をする場合は、別記様式内に
 
使用された全てのアレルゲンがまとめて表示されます。

一括表示の例

(画像は消費者庁発表の資料より)

特徴1のように、個別表示をしない場合は、
一括表示にて使用された全てのアレルゲンが
まとめて表示されるようになります。



今までの食品表示では、
食品衛生法、JAS法、健康増進法といった
目的の異なる3つの法律によりルールが定められていたために
私たち消費者にとっては、複雑でわかりにくいものでした。


新しい食品表示制度では、上記3法の食品表示に関する
規定を統合したものになります。
消費者にとっても、そして生産者側としても、
分かりやすいものになってきてくださいました。



しかし、この新しい食品表示制度、
2015年4月から施行されたとはいえ、
全てがすぐに切り替わるというわけではないのです。


加工食品と添加物については5年間、
生鮮食品は1年6ヵ月の間、

以前の制度に基づく食品表示を認める
猶予期間
が設けられています。

「なんで?すぐに切り替えればいいじゃない!」

っと思う方もいらっしゃるかもしれません。


食品の製造ラインは、消費者の方々に
商品を安定して供給できるように常に動いており
商品自体の在庫だけでなく、包装材(ラベル)の
在庫も抱えています。


「新しい食品表示制度になったから、
 今日から全部変えようね!」っとなると、
今まで在庫していたものが全てパーになってしまい、
場合によっては在庫不足等により
安定供給が出来なくなってしまいます。


これは、私たち消費者にとっても困ったことです。
こういった理由で、猶予期間が設けられています。


しばらくの間は、
新旧の食品表示制度が入り混じる期間になりますが、
それぞれの特徴を理解した上で、
原材料表示のアレルゲン情報をご確認ください。



消費者庁発表の
新しい食品表示制度に関する資料はこちらから