「ムッシュ~・マダ~ム」と流暢なフランス語(当たり前か)でそう丁寧に言われると悪い気はしない。

コートを預けるとどうぞどうぞと奥へと促され、話に聞いていたエレベーター(狭いよ)に乗り込んだ。中にはだ~れも居ないので不思議に思っていたら、私達が乗り込んですぐにエレベーターボーイがやってきてボタンを押した。

「いらっしゃいませ~」等といっているのだろうがフランス語なので意味不明 (^▽^;)

ゆっくりと上に上がっていくが、そろそろ着くだろうと思われる一歩手前で呼び鈴のようなものを鳴らした。

まあ、お客がやってきたよ・・・・・の合図なんだろうな。でないとゆっくり出来ないしね(笑)

狭いエレベーターから通路を抜けるとパッと視界が広がる。 外は暗いが内はお洒落な照明で明るすぎもせず暗すぎもせずでなかなか感じが良い。

案内人に付いて行くとずんずんと奥に進んでいく。階段があってしずしずと降りていく。

奥のテーブルで窓側の席に案内された。 お~なかなかの上席とみた。外に目をやるとセーヌ河とノートルダム寺院が見える。

席に付くと何処からとも無くすっとギャルソンが現れ、食前酒は何を召し上がりますかと聞いてくる。

すかさずシャンペンを注文すると(妻が好きなのでいつもこれに決めている)白にしますかピンクにしますかとなおも尋ねてきた。

それならピンクを・・・・・。

ピンクはパリに来て初めてだ。

これでよろしゅうございますか? と差し出された瓶のラベルにはトゥール・ジャルダンの文字が・・・・・。

お店のシャンペンとは豪勢な・・・・・。

この時点ではまだまだ緊張が解けていなくて余裕が無く、写真を撮っても良いものかと思案中だった。