一番列車には空席も・・・・ | エコピープルの経済・金融トピックス

一番列車には空席も・・・・

 本日も弊社ホームページをご覧いただきまして誠に有り難うございます。


 早いもので本日から10月です。一年のうちで最も清々しい季節を迎えています。絶好の行楽シーズンとなっておりますが、皆様は旅行のご予定などございますでしょうか。


 旅に出るとき、交通手段として頻繁に利用されているもののひとつが新幹線です。48年前(1964年10月1日)、東海道新幹線が東京駅―新大阪駅間で開業しています。戦後の復興とともに鉄道や道路輸送の需要が増大していくなか、当時の日本における最重要幹線であった東海道本線の貨客輸送能力はほぼ限界に達していました。こうした状況下、1958年、新幹線の建設計画が承認され、翌1959年4月20日に起工式がおこなわれています。総工費は3800億円まで膨らみ、1961年には世界銀行から8000万ドル(当時は1ドル360円の固定相場制)の融資(1981年完済)を受けています。新幹線プロジェクトは名実ともに日本の国家プロジェクトになりました。そして1964年10月1日、東京オリンピックの開催に合わせて、東海道新幹線は開業しました。開業日の東京駅発の一番列車ひかり1号は、定員987名に対し乗客は約730名程で、空席も目立ったようです。開業以降、ビジネスやレジャーの新しい需要を掘り起こし、社会構造にも著しい変化を及ぼしています。1970年には大阪万博の開幕を機に16両編成まで拡大され(当初12両編成)、高速大量輸送機関としての確固たる地位を確立しました。


 開業からちょうど39年後の2003年10月1日、逼迫した輸送状況を解消すべく、折り返し設備を有する駅として品川駅が設けられました。当初は通過列車があったものの、2008年のダイヤ改正ですべての列車が停車するようになっています。ちなみに、ご存知の方も多いかと思われますが、品川駅は日本で最初に鉄道が走ったときに設けられた駅であり(1872年)、品川区ではなく港区に所在しています。


 ここで私事になりますが、現在、品川区の自宅を全面改装しているため、港区(最寄り駅品川駅)のマンションに仮住まい中です。14階の部屋からは新幹線、モノレール、船などもみることができ、子供たちは大変喜んでいます。タワーマンションばかりの地域であり、駅からも少し離れておりますが、休日には子供たちを連れ、運河沿いにある大きな公園で遊ぶなどして、仮住まい生活を楽しんでいます。


 私事はさておき、2012年以降、首都圏では200棟超、近畿圏でも60棟超のタワーマンション建設が計画され、また、地方都市でも建設計画が散見されており、全国ベースでは320棟弱に及びます。さすがに、東日本大震災発生後しばらくは敬遠されていましたが、眺望や夜景、充実した共用施設、ランドマークとしてのステイタス性など、資産価値の減価が少ないという点で人気があり、新築・中古を問わず、マンション市場全体のもち直しに貢献しています。一方、タワーマンション購入に際しての注意点として、入居後に支払う管理費が必ずしも安くはないことがあげられます。タワーマンションはスケールメリットがあるので管理費は割安と考えられがちですが、実態はそうではありません。不動産経済研究所が毎年おこなっている首都圏マンション管理費調査によれば、平均値と比べてタワーマンションは3割以上管理費が高くなっています。購入の際は、付加されている様々な管理サービスの費用対効果を見極めていかなければならないでしょう。


 さて、以前から申し上げておりますように、弊社が本拠を構えるハイホーム本陣は、遅くともこの10年のうちにはタワーマンションに建て替えられる予定です。建て替えがはじまる頃には、弊社は既に株式市場への上場を果たしていることでしょう。今後も付加価値の高い商品・サービスの提供に尽力して参りますので、引き続き弊社にご注目を。



     環境社会検定試験(eco検定)合格エコピープル

     1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

     1級ファイナンシャル・プランニング技能士

     公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員

     不動産証券化協会認定マスター

     マンション管理士

              経営企画戦略室  深澤 智広