平成22年3月
 


 数岐阜県国際バイオ研究所の遺伝子治療研究部長の田中雅嗣氏が、マラソン選手や駅伝選手のミトコンドリアDNAを調べたところ、10人中5人に特別な遺伝子型を持っていた。ミトコンドリアはエネルギー生成と深く関わり、また細胞内における活性酸素の主要な発生源にもなっていて、ここで生じた活性酸素はミトコンドリアの蛋白質や脂質を攻撃し傷める。受精の時に精子のミトコンドリアも卵子の中に入るが精子のミトコンドリアは排除され、卵子のミトコンドリアだけが子供の細胞で働く。

 ミトコンドリアは、食べ物から取り出された水素を、呼吸によって取り入れられた酸素と反応させて、その時に発生するエネルギーを使ってATP(アデノシン三リン酸)という物質を合成する。ATPは、神経細胞が興奮したり、筋肉が収縮したり、肝臓が物質を合成したりする時に消費される。、
低体温のがん患者では、このミトコンドリア機能の抑制が認められ、血流不足、酸素不足でエネルギー産生が低下しているために、顔色は悪く、疲れやすい。さらに、蛋白質合成もスムーズに進まないため、皮膚の弾力は低下し、筋肉の収縮能は落ちる。
ミトコンドリアはこのように大量の酸素摂取と筋肉と深い関わりがあるもののようだ。

そこで思い出すのが数年前友人がムク木の住まいを新築し、そこに遊びに来た知人の子供が「この家呼吸しやすい」と言った。新建材系の住まいはみな毒ガス室状態で、呼吸が浅いのではないかという疑いがある。
またある医師の調査でも長時間ゲームパソコンをやっていると、電磁波の影響からか目の裏の血流が悪くなると指摘されている。
運動不足や化学物質そして電磁波が現代人の「低体温化」に関与し、影響を与えている可能性は誰も否定できないのではないか。また体を冷やす代表的な食材が精製した白砂糖ことグラニュー糖であり、黒砂糖のように体を温めない精製された白砂糖が、菓子や料理に大量に使われ、現代人の多くが取り過ぎということが考えられる。

36.5度を標準とするなら、それを大幅に下回る基礎体温は免疫力の大幅な低下に直結し、ガンなど多くの病気にさらされる危険性は大である。オーバーではなくこれは人類の危機とでもいうべきことである。若くしてガンに冒され亡くなる人が何と多いことか。また医師は免疫力を低下させる「抗がん剤」を平気で処方する。こうした治療法は根本的な考えが間違っている。抗がん剤に頼らずガンを克服した人は多く、こうした貴重な体験は健康保険診療にのらないというだけで大部分の医師は見向きもしない。
「抗がん剤」は「抗うつ剤」「抗アレルギー剤」と並んで”3大公認麻薬”と言うべきものである。医師の多くはその売人に成り下がっている。

「体温を上げると健康になる」の著者であり医師である、齋藤真嗣先生は体温を上げる2つの方法を指導されている。
ひとつは
1日1回、体温を一度上げる生活を送ること。
ウォーキングする、体を温める飲み物、お風呂に入るなどである。
もうひとつは
体温を恒常的に高い状態に保つため筋肉を鍛えること
運動習慣を身につけ、筋肉アップはとても役立つようだ。

これらに加え私は下記のことを付け加えたい
新築臭の無い住まいを選び、化学物質や電磁波のより少ない生活と健康な食生活を心掛ける。
基礎体温の上昇は急には治らないので、日々の心掛け、積み上げがなによりも大切である。

 

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