こんなファクスがきたよ=日弁連執行部案のアピールですね | 向原総合法律事務所/福岡の家電弁護士のブログ

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こんなファクシミリが来ました。

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私は、給費制に関して、近いところで情報が入ってくるのですが、日弁連執行部案がいう「経済支援」というのは、給費制とイコールだと、最近まで思っていました(少なくとも臨時総会の議案書がくるくらいのあたりまでは)。

ただ、この臨時総会において、執行部案として「給費制」ではなく「経済支援」というふうに言葉を変えてきていたので、あれ?と思ったわけです。

中身が変わったのかな?しかしそういう話は聞いてないけどなー、と怪訝に思ったものです。

とすると、これの送り主の人たちは、60期代の若手の先生方だけど、

その辺の事情に通暁した方々

なのだな、という感想を抱きました。
一般会員よりも、そういう情報に通暁している方々、なので、ははあ、そういうことだね、ということになる。

最終的な政治決着として、「経済支援」で終わるという結論自体には、そういう結論もありうるだろう、という風に受け止めています。だから、そういう考え方も、ありだと思います。
ただ、
①それを「日弁連が認めた」形にしちゃって本当にいいのかな?ということ、そして
②「若手に希望を与える」だとか言ってる人たちがそういう政策に合意しちゃうのは自己矛盾じゃないのかな?
なんて思ったりするわけです。

「経済支援」というのが、「給費制」と中身を違えたものであるならば、それを

「日弁連が認めた」つまり僕らが認めた

とみなされるわけです。
そして、そのことについては後で毀誉褒貶が想定されますので、それを受け止めるためにも、会員に対しては、そのように中身を変遷させた経緯や実際の中身につき、きちんと説明をするべきで、このように不意打ち的に合意を取ってしまうやり方は、あまりお上品ではない
とは思うのです。

まあ結論はどっちでもいいんですが、こんなやり方してたら、
「若手に夢や希望」どころか、修習生から
「給費制を勝手に安い「経済的支援」に押さえて固着させやがって。日弁連はいらんことしかしない団体だ」
としか思われないと思いますけどね。

加え、この案に同調する人は「ひとまず「経済的支援」を一つの着地点にして、さらなる増額を求める足がかりにする」とでも思ってるのでしょうが・・・


甘い。

ここまでの経緯を考えたときに、これ以上の「請求」は

「お前らまだ言うか」

と扱われることが目に見えているからです。