実務修習地が決定したようですね。
実務修習地とは・・・
司法試験合格後、司法修習(実務修習)のために、各地の裁判所に赴任することになります。
司法修習生は、その赴任先の裁判所・検察庁・法律事務所に入って、裁判修習・検察修習・弁護修習を受けて、実務に直接触れて学ぶのです。
赴任先となる実務修習地は、北は北海道の旭川から、南は那覇まであり、年度によって変わります。
全国の地方裁判所所在地(各都道府県と、北海道は旭川・釧路・函館にも独立した地方裁判所がある)がその対象となります。
私の時は、選択肢が少なく、16箇所しかありませんでした。
そのうち、第一希望から第四希望までを選択することができました。
実務修習地の選び方としては、一生にたった1度、好きなところに住める機会(そのまま一生そこにいるかもしれませんが(笑)それもまた人生でしょう)だし、かつては給料をいただけていたので、好きなところを選ぶ傾向がありましたが、今では、司法修習生に給料が出ませんから、就職活動費用や生活費のことを考えたら、実家所在地か就職希望地が望ましいということになり、かかる選択をせざるを得ない傾向があるようです。
司法修習は、遊びではないのですが、せっかく頑張って結果を残した以上、1年くらいは好きなところに住みたいところですが、司法修習生に給料が出なくなった今となっては、あまり現実的な選択ではないと思います。
知らない風土に触れて、今まで持っていなかった視点や地域性を知ることで、日本の広さを感じ、ひいては日本の広さを感じ、そこで得た人脈や経験則を、仕事にも有形無形の力にすることができると思うので、そういう選択が事実上許されづらくなったというのは、残念なことだなと感じます。
ちなみに私の実務修習地の第一希望は、北海道の旭川市でした。
当時、北海道の修習地は、旭川しかありませんでした。選択肢に釧路があれば釧路と書くつもりだったので、ちょっぴり残念だった記憶があります。
北海道を修習地として希望した理由は、北海道が大好きだったから、ということだけです。
旭川を修習希望地にしたいヤツなど、かなり珍しいと思っていたので、はずれることはないだろうと判断し、旭川でわざわざ2泊して、不動産屋さんに行って、住処を探しました。旭川駅前のマンションをいくつか見せてもらった記憶があります。
なのに、はずれて、鹿児島になりました。旭川の不動産屋さん本当にごめんなさい。
でも、鹿児島は、火山灰を除けば、温暖で食べ物も美味しく、温泉も離島もあって、のんびりしていて、とてもいいところです。多分、修習で行かなければ、こんなに愛着をもつことはなかったでしょう。
そして、福岡に来ることもありませんでしたから、人生、どうなるかわからないなあと思います。