N234 : JR予讃線高野川駅~伊予上灘駅間で土砂流出による脱線事故が発生 | 一日一鉄 ~ほーぷの鉄道ニュース~

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日本全国全鉄道路線(JR・私鉄両方)を完乗した経験を元に、鉄道業界に関して戯言をぶちまけていくブログです。現在は日々の鉄道ニュースへのコメントがメインですが、そのうち乗り鉄記録を整理して載せていくかも知れません。

 25日午前5時20分ごろ、愛媛県伊予市双海町高野川のJR予讃線高野川―伊予上灘間で、線路内に流入した土砂に松山発伊予長浜行きの回送列車(1両編成)が乗り上げ、脱線した。乗っていた運転士にけがはなかった。同線は伊予市―伊予長浜間で始発から運転を見合わせ、復旧の見通しは立っていない。

土砂流出による脱線事故が発生したため、予讃線の一部区間(向井原駅~伊予長浜駅)が長期運休を余儀なくされることになりそうです…。

土砂流出が発生したのは、予讃線の高野川駅~伊予上灘駅間です。
この区間を走行していた回送列車が流出した土砂に乗り上げてしまい、結果として脱線してしまう事故が発生し、現時点では復旧の見込みが立っていない状態です。

脱線事故が発生したと思われる場所(予讃線高野川駅~伊予上灘駅間)

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なお、予讃線の向井原駅以西は海沿いを走る旧線と、内子線を経由していく新線と、二種類の路線が存在しています。
今回、脱線事故が発生したのは旧線の方になります。

旧線の方が海岸沿いの険しい線路をたどる一方、新線の方はトンネルを掘って直線的に走れるように作られており、高速運転が可能となっています。
また、旧線は今回のように大雨が降ると倒木や土砂流出で運休を余儀なくされるケースが多く、そういう意味でも新線の存在価値は大きいものがあります。

今回も旧線の運休であり、新線は問題なく運行しているため、鉄道を使って伊予市以西に行けないわけではなく、特急も通常通り走っています。

とはいえ、旧線を利用するお客様もいらっしゃいますし、下灘駅や串駅など、間近に海が広がっていることで有名な駅も多くあり、ローカル風情漂うステキな路線でもあります。
同じく土砂流出による脱線事故が原因で、廃線騒動が起きている岩泉線のように、旧線に対する廃線騒動が起きなければいいな…と感じています。

先日の台風4号の時も多数の路線が一時的に運休を余儀なくされましたが、台風が高速で抜けてくれたこともあり、長期運休になる路線が一つもなさそうだと思って安心していたところだったのですが…このような事態になってしまって、非常に残念です。

現時点での長期運休路線は以下になります。
一日も早く復旧してくれることを心よりお祈り申しております。
路線名区間理由
JR名松線家城駅~伊勢奥津駅2009年台風18号被害
JR岩泉線茂市駅~岩泉駅2010年大雨による土砂崩壊
JR常磐線広野駅~原ノ町駅
相馬駅~亘理駅
2011年東日本大震災
JR仙石線高城町駅~陸前小野駅2011年東日本大震災
JR石巻線渡波駅~女川駅2011年東日本大震災
JR気仙沼線柳津駅~気仙沼駅2011年東日本大震災
JR大船渡線気仙沼駅~盛駅2011年東日本大震災
JR山田線宮古駅~釜石駅2011年東日本大震災
三陸鉄道北リアス線小本駅~田野畑駅2011年東日本大震災
三陸鉄道南リアス線盛駅~釜石駅2011年東日本大震災
JR只見線会津川口駅~大白川駅2011年新潟福島豪雨
JR予讃線向井原駅~伊予長浜駅2012年土砂流出