三井系紡織で発祥。静岡県内のSC賃貸が収益源、ヘルスケア事業拡充。
配当権利は3月ですが、ここ数年支払実績はなく、今期も無配予想です。
ダイトウボウは株主優待を導入しており、半年以上保有を継続する3月末
の1000株以上保有株主に対し、2,000円分のクオカードを進呈しております
ので、優待利回りは2.85%となります。
業績を確認をしていきます。
■2014年3月期 売上高 75.4億円 経常利益 0.7億円 EPS 0.9円
■2015年3月期 売上高 59.3億円 経常利益▲5.1億円 EPS ▲21.5円
■2016年3月期 売上高 54.0億円 経常利益 0.7億円 EPS 4.2円
■2017年3月期 売上高 47.0億円 経常利益 1.8億円 EPS 5.7円 ce修正
□2016年9月中 売上高 22.7億円 経常利益 0.9億円 EPS 2.2円 (11/9)
2016年9月中間期の売上高は前年同期比18.9%減の22.7億円、経常利益は
26.2%減の0.9億円となりました。利益源の商業施設事業では「サントムーン
柿田川」がイベント強化などにより堅調に推移したものの、アパレル事業に
おける一部事業撤退により、前年同期比で2割弱の減収となりました。
なお2017年3月期通期の売上高は前期比13.1%減の47億円、経常利益は
同140%増の1.8億円と若干修正しており、売上面はヘルスケア事業低調の
継続が見込まれるため減額している一方で、利益面はシ・ローン一時費用
や本社移転費用の削減などにより、やや上振れとなる見込みです。
今期は2018年3月期を最終年度とする2年短期中計の初年度となっており、
来期に売上高52億円、経常利益3.6億円を見込んでおります。ただどちらか
というと業績面というより、財務面に重きを置いた内容となっており、経常益
1.3億円の良化分はシ・ローン組成による支払利息の減少を見込んだものと
なっています。主力の商業施設事業に至っては、テナント入替の実施により
減収予想をしているので、「成長戦略」というよりは「構造改革」と言えます。
さて標記のとおり、当社は一部上場維持基準である時価総額20億円を割り
込んで、二部落ちの猶予期間に入ったため、9月に創業の120周年株主優待
として写真のカタログギフトを臨時で進呈したほか、恒久的な優待制度として
3月末株主にクオカードを進呈することとなりました。これらの施策により無事
に時価総額は20億円をクリアして猶予期間は外れましたが、この他にも業績
不振により、今年1Q まで約7年に渡り「重要事象」がかかっていた事実もあり
業績どうこう以前に会社としてなかなかスッキリしない状況が続いています。
有利子負債も会社の規模に比してかなり大きいので、配当も当面は期待でき
ない状況かと思いますが、会社側も創業120周年を期に社名を大東紡織から
ダイトウボウに変更したり、CIを変えたり、長瀬産業の前にあった本社も移転
したりしているので(※ビルグレードを落としたので家賃削減目的と思われる)
この1~2年で黒字体質が定着かするかどうかが注目といえます。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



