ジョイフル本田と協業で西進か、ジャパンミート(3539)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3539】ジャパンミート(東証2部)  ---

現在値 1,462円/100株 PER15.9 PBR2.00 7月配当優待 1月配当

茨城中心に関東でスーパー展開。業務用スーパー「肉のハナマサ」も。
配当金は2月8月の年2回計20円で、配当利回りは1.36%となります。

ジャパンミートは株主優待を実施しており、7月に100株以上を株主に
対して、2,000円分自社取り扱いの精肉商品を
進呈しておりますので、
配当優待利回りは2.72%となります。

業績を確認していきます。当社は本年4月のIPO銘柄です。
■2014年7月期 売上高 786億円、経常利益 24.8億円 EPS 60.1円
■2015年7月期 売上高 915億円、経常利益 35.5億円 EPS 83.2円
■2016年7月期 売上高 958億円、経常利益 42.9億円 EPS 108円
■2017年7月期 売上高 1,003億円、経常利益 43.9億円 EPS 91.4円 ce 
□2017年1月期 売上高 510億円、経常利益 24.9億円 EPS 58.8円 四e

2016年7月期の売上高は前期比6.2%増の971億円、経常利益は同20.6%
増の42.9億円となり、ほぼ上場時の業績予想水準での着地となりました。
スーパーの新規出店は、鳩ヶ谷の「卸売市場」程度に留まったものの、
精肉の激安販売策が奏功し、全店の既存店売上が16ヶ月連続で100%
をクリア(約105%)したため、利益率が大幅に改善しました。


なお注目の2017年7月期予想については、売上高が3.2%増の1,003億円、
経常利益は2.4
%増の43.9億円を計画しています。今期の新規出店も2-4
店舗に留まる見通し
(※越谷店・立川店のみ決定済)であり、基本的には
既存店改装が中心となるため、売上高段階から低い伸びとなる公算です。

というわけで、東証二部銘柄なのでこんなものかとは思いますが、想定外
のコンサバ予想により、市場の成長期待が一気に剥落してしましましたが、
今回の上場により37億円ものキャッシュを確保しましたので、今後はこの
資金を活用したMAに期待する形となります。当社はハナマサの買収時に
ポンと40億円を突っ込んだほどの"MA巧者"であり、財務的にも余裕があ
るため、会社側も外部成長中心のシナリオを描いていると思われます。

また当社7位株主であり、同じく土浦が本社(※当社本店は小美玉)であり、
メーンバンクも同じ常陽銀行である「ジョイフル本田」が上場を契機として、
東京の稲城に17000坪の店舗用地の取得を取得するなど、西進を進めて
います。そのため、新規出店に関しては同社のテナントで付いていくコバ
ンザメ方式で進む可能性があるのは大きなメリットと言えるかと思います。

さて当社は9月の決算でショボイ今期予想を出し、失望されたのを意識した
のか、その2週間後に配当予想を10円→20円に増配し、あわてて中間配当
の開始をリリースしてしまうあたり、まだまだ垢抜けない会社という印象もぬ
ぐえませんが、株価を意識しているというメッセージはよく伝わってきます。

(会社側は株価が高い方がいいんだと思います。当初の公開予定株数が
 1,150万株だったにも拘らず、実際は483万株だった点は留意が必要です)



*おまけ画像(届いた優待)

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