千葉県市川市関連銘柄・ニッケ(3201)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3201】日本毛織 (東証1部) --

現在値 695円/100株 PER11.4  PBR1.01 5月配当優待 11月配当優待 

羊毛紡織の有力会社だが、利益柱は商業施設賃貸。介護・売電も展開。
配当は5月11月の年2回・20円配当のため、配当利回りは2.93%となります。

ニッケは株主優待制度を導入しており、5月末・11月末に100株以上を保有
する株主に対して、500円分のクオカードを年2回進呈しておりますので、
配当
優待利回りは4.55%となります。

業績を確認していきます。
■2013年11月期 売上高 976億円、経常利益 60億円、EPS 44.2円  
■2014年11月期 売上高 1,004億円、経常利益 66億円、EPS 47.2円 
■2015年11月期 売上高 1,028億円、経常利益 77億円、EPS 62.2円 
■2016年11月期 売上高 1,030億円、経常利益 68億円、EPS 59.7円ce
■2017年11月期 売上高 1,050億円、経常利益 71億円、EPS 61.7円ce
□2016年5月中間 売上高 496億円、経常利益 39億円、EPS 41.8円 

2016年5月期中間の売上高は前年同期比3.3%減の496億円、経常利益は
同6.1%増の39.1億円となりました。主力の衣料繊維事業において、学校
制服用素材の反動減があったものの、産業機材事業においてはFA装置
や3次元検査装置が好調に推移し、減収ながらも増益を確保しました。

なお今2016年11月期通期の売上高は前期比微増の1,030億円、経常利益
は12.8%減の68億円の期初予想を据え置いています。利益進捗率は中間
時点で5割を大きく超過して増益で通過していますが、6月から加古川市の
"ニッケパークタウン本館"をリニューアル休業している影響を受けるため、
下期は開発事業における家賃収入が大きく落ち込む見通しです。

当社の本業は繊維業ながら、先述の加古川市の商業施設と市川市にある
"ニッケコルトンプラザ"が利益の柱になっており、同業の片倉工業と似た
ようなビジネスモデルとなっています。加古川の方は今年春に医療モール
を新設した他、今秋には本館・東館の全面改装、来夏にはリバーサイド館
・レンガ館の全面改装を予定しており、賃料収入増加が期待されます。

また市川市の施設に関しても、屋内型遊園地であるハートキッズランドを
開業するなど、集客の強化に努めているほか、施設周辺では傘下の日本
パムコにより訪問介護事業などを展開するなど、事業ドメインに捕らわれる
ことなく、エリアドミナント型の事業展開を行っています。

そんなわけで、当社は急成長が見込みにくく、立地以外のシナジーが薄い
事業に積極的に手を出しているため、利益成長は期待薄かと思われます。
この場合、自ずと株主還元が注目されますが、今期は前期並み20円配当
を予想しています。一応、会社側は「持続的に配当を引き上げていくこと」
を基本方針としていますので、創業120周年を迎える今期に関しては記念
配当が期待されるため、22円くらいは十分に想定出来るかと思います。

会社四季報 2016年 3集夏号

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