
【1976】明星工業(東証一部) ---
現在値 460円/100株 PER7.1 PBR0.7 3月配当株主優待 9月配当
熱絶縁工事に強い建設工事会社。海外LNG出荷基地工事に実績。
配当金は年2回・合計12円のため、配当利回りは約2.58%となります。
明星工業は株主優待制度を実施しており、3月末に単元以上保有する
株主に対して、1,000円分のJCBギフトカードを進呈しておりますので、
配当優待利回りは約4.78%となります。また今般長期優遇制度を導入
しており、500株/1,000株保有の場合は進呈される額がアップします。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 416億円、経常利益 29.9億円 EPS 37.2円
■2014年3月期 売上高 438億円、経常利益 38.8億円 EPS 41.2円
■2015年3月期 売上高 468億円、経常利益 62.3億円 EPS 77.7円
■2016年3月期 売上高 454億円、経常利益 57.9億円 EPS 73.8円
■2017年3月期 売上高 480億円、経常利益 51.0億円 EPS 61.4円 ce
□2016年9月中 売上高 225億円、経常利益 23.5億円 EPS 28.3円 ce
2016年3月期の売上高は前期比3.1%増の454億円、経常利益は同7.0%
減の57.9億円となり、期初予想は上回りました。主力事業の断熱工事が
プラント市場での経営統合・再編が進んだことで、設備過剰感が具現化
することで受注が大幅に低下したものの、LNGで巻き返しました。なお
第二の柱であるボイラー事業は、バイオマス発電関連が一巡したため
反落となり、2事業を合計した経常利益は為替差損で減益となりました。
なお今2017年3月期の売上高は5.7%増の480億円、経常利益は12%減の
51億円と続落を見込んでいます。進行基準売上を計上していた豪州の
LNGプラント工事案件(63億円)が本格刈り取りとなるほか、ボイラー事業
も受注高から前期並みの水準を確保する計画です。但し利益については
好採算案件の一巡で利益率が悪化するため、増収ながら減益となります。
今期は2018年3月期を最終年度とし、売上高500億円・経常利益48億円を
目指していますが、中計初年度である前期時点で経常利益57億円を達成
しており、今期も減益となるものの中計目標水準はクリアする計画です。
今回ローリングしなかったのは(特にボイラー事業の)受注高の積み上げ
が十分ではないため、会社側は保守的に見ているものとみられます。
当社は建設業ながら良好な財務体質であることが特徴であり、153億円
もの現金を抱える反面、借金はわずか13億円しかありません。そのため
2014年から増配【6→8(記)→8→10→12(予)円】を続けているほか、
それなりの量の自社株買いの実行と消却を行う傾向もみられます。目下
は2月に決議した7.8億円(2.82%)の枠内で買入れ中ですが、今回もほぼ
確実に上限買い切りペースであり、還元意欲は比較的旺盛と言えます。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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